学校の体操着について(令和6年3月29日回答)

御意見

学校指定体操着自由化について要望します。
4月から子供が公立小学校へ入学します。
先日、学校指定の体操着を購入した際に価格の高さと販売店の少なさに驚きました。
校章が印刷されたジャージ上下と半袖シャツ、ハーフパンツ合わせて17,000円弱でした。
服は量販店で購入する機会が多いのでなんでこんなに高いのかという印象だけが残ってしまいました。
首都圏の公立学校では半袖短パンの体操着のみは学校指定、ジャージは自由といったケースも増えていると聞きます。
何故指定体操着でなくてはならないのでしょうか?
市長もお子さんがいらっしゃるのでご存知かと思いますが、子供は新しい服を買っても1〜2年ですぐにサイズアウトしてしまいます。特に半袖シャツは、夏場は何枚も替えが必要になります。
成長の喜び反面、支出を覚悟します。
指定にする理由として、色やデザインがバラバラだと不都合であるのなら、例えば「青を基調とする」などと色やデザインをある程度の指定をしてはいかがでしょうか。
校章や統一されたマーク等必要であれば別途の名札に印刷し、生徒の名前を書き、個々人が縫えば対応可能かと思います。
通販やファストファッション店であればジャージ上下セットで2000円程度から買う事ができます。半袖シャツも1000円以下で買えます。
取扱店についても現状店舗様は残しつつ今まで通りの体操着、ジャージを販売する。これは指定なしとなっても今まで通りの体操着がいいという生徒、保護者の方のためです。
購入の選択肢を残しておきます。
このような点から公立学校の体操着につきまして、ご検討改善していただきたくお願い申し上げます。

回答

指定体操着は、運動を行う際の機能性や安全性が考慮されています。また、同じ物を着用することで校外活動等、様々な場面において当該校の児童生徒であることの視認性が確保されます。制服と同じで、同じものを着用することで児童生徒間の所属感や仲間意識を育むことにもつながります。

体操着を各家庭で自由に選択する場合、華美になったり、機能性に欠けたりする物を使用する例が想定されます。また、その差異を指してのいじめ等の児童生徒間の問題行動につながることも少なからず懸念されます。これらのことから、現状では指定体操着の使用をお願いしています。

しかし、指定体操着等は、適正な価格設定に努めているものの、ファストファッションの普及とともに極めて廉価なジャージやTシャツ等が市販されるようになった結果、御指摘いただいたように、相対的に指定体操着が高いとされることも事実です。

前述の理由から体操着の指定を取りやめることは現状では行いませんが、御指摘を踏まえ、販売価格の抑制については、各学校を通じ、販売店に対して引き続き機会を捉えて働き掛けてまいります。また、各学校には、各家庭の負担を十分考慮し、保護者に意見を求めるなどしながら、学用品について検討していくよう、今後も指導助言していきます。

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更新日:2024年03月31日