三条市指定有形文化財「長野遺跡出土品」
写真 長野遺跡出土縄文土器
三条市指定有形文化財(考古資料) 長野遺跡出土品
長野遺跡は、三条市指定名勝 八木ヶ鼻を眼前に望む三条市長野字下田に所在する縄文時代中・後期を主体とする大集落跡であり、竪穴式住居、炉跡、フラスコ状ピットなどの多数の遺構が検出され、大量の遺物が出土しています。
指定物件の長野遺跡出土品は、火焔型土器と王冠型土器を代表とする縄文土器、石器類、土偶をはじめとする土製品、ヒスイ製の大珠などの石製品の合計221点です。縄文土器には、東北、北陸、北関東、信州地方の様相が見られるものがあり、糸魚川地域が産地のヒスイ製の大珠や黒曜石製の石器が出土していることからも他地域との交流が伺われる貴重なもので、五十嵐川流域の縄文時代の文化を考える上で重要な出土品です。
また、これらの出土品は、日本遺産『「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国文化』の校正文化財となっています。
主な出土品は、下田郷資料館で展示公開しています。ぜひ御覧ください。
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更新日:2020年05月28日