鍛冶の技「木製品」

三条では和釘の製造から始まり、農耕具や刃物などが製造されるに伴い、木柄の必要が生じましたが、その頃の使い手である農民などは、樹木の枝を自分で加工し、使用していたものと思われます。その後、金物類の柄入れを主に行う便利屋的な職人の出現をみるに至りました。この便利屋が今日の三条木工業発祥の原点であると考えられます。

それは幕末期(1860頃)のことで、何人かの刺刀屋(さすがや−小刃物類の柄入れ職)の名前が記録に残されています。以後、土農工具、利器工匠具の製造が盛んになるに連れて、それに附随する木製品の必要性も高まり、今日のような製品が専門職によって生産されるようになりました。明治20年代から30年代にかけてのことです。

それから100有余年が経過した今日、伝統的な木製品はもちろんのこと、永年にわたり蓄積されたその技術に加えて、最新の機械設備も積極的に導入され、時代のニーズに合った木製品が次々と生産されています。

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更新日:2022年04月06日