【10月号】誰もが気軽に自由に過ごせる 失敗しても良い畑
(左)土田 典子さん、(右)土田 毅さん
プロフィール
土田 毅さん(76歳)
土田 典子さん(73歳)
栄地区のかんきょう庵で、誰もが気軽に自由に過ごせる場として「失敗しても良い畑づくり」の活動が進められています。
「失敗しても良い」とあるように、参加している皆さんで好きな花や野菜、木を植えて、自由に畑づくりを楽しんでおり、活動を通じて垣根無く交流を楽しんでいる様子が印象的でした。
今回は、「失敗しても良い畑づくり」の活動に参加している土田さんご夫婦に、活動に参加したきっかけや今後やってみたい活動などについてインタビューしました。
良い意味でこだわりが無いのが楽しさの秘訣
―普段の活動内容を教えてください。
活動場所のかんきょう庵の管理者の方が作ってくださった畑の畝に、花や野菜の苗などを植えて育てています。
皆さん普段は好きなタイミングで来て、畑を楽しんでいて、良い意味でこだわりがないので、堅苦しい雰囲気もなく、気楽に活動を楽しんでいます。
集合写真
収穫の様子
この日は、寄付をいただき6月に植えたさつまいもの収穫作業を行いました。
障がい支援事業所の皆さんも参加し、楽しく、にぎやかな収穫作業となりました。
失敗しても良い畑づくり
失敗しても良い畑
栄圏域の地域ケア会議(注釈)を機会に、「誰もが気軽に好きなことを好きなように自由に過ごせる場」として、地域包括支援センターや有志の地域住民により令和4年12月から始動した畑づくりです。
月に1回実行委員会として定例的に集まり、草取りなどを行っているほか、種植えや収穫の時期には、障がいをお持ちの人も一緒に作業をして畑づくりを行うなど、垣根無く誰もが参加できる場として、活動の幅が広がっています。
(注釈)地域ケア会議
高齢者が重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで送ることができるように地域一体で支援を行う「地域包括ケアシステム」の一環として、個別ケースや地域課題の検討を行う会議を「地域ケア会議」と言います。
誰もが気軽に好きなことを好きなように自由に過ごせる地域づくりのために
―活動を始めたきっかけを教えてください。
栄圏域の地域ケア会議に参加し、栄圏域が「地域づくり」で目指す「誰もが、気軽に好きなことを好きなように自由に過ごせる場」というテーマが興味深く、協力するなら今だと思い、この計画に夫婦で賛同して参加することにしました。
初めは、堅苦しい雰囲気もあり、大変なところに来てしまったと思いましたが、意見交換が進むうちに雰囲気も和らいでいき、自分自身もこの取組にのめりこんで、どんどん活動を行うことが好きになっていきました。
地域の人にも楽しんでもらえる場所にしたい
―活動の中で楽しいと感じる瞬間はどんなときですか。
畑に植えた種に芽が出て、花が咲いてくる様子を見ていると、畑に来ることがどんどん楽しみになってきます。
畑づくりは奥が深くて、1～2年では満足できないかと思います。
四季折々の花が咲くようになると、自分たちだけでなく、地域の人たちにも楽しんでもらえる場所になるのではないかと思っています。
この畑に賛同してくれる人が増えて、色々な人と交流できるようになると嬉しいです。
春には菜の花やパンジーなどの花々を植えました。
10年後もこの畑に夫婦でお出掛けしたい
―今後やってみたい活動について教えてください。
3月にタラの芽やコシアブラなどを植えましたが、今年は残念ながら根が張らず失敗してしまいました。来年用に既に苗を予約しているので、ぜひリベンジしたいと思います。
また、ナポレオンや佐藤錦、ネクタリンなども植えたので、実が生ったら障がいのある子どもたちや色々な人を呼んで、みんなで楽しみたいです。
この畑をもっと緑豊かにして、10年後もこの畑に夫婦でお出掛けをして、季節の景色を楽しむことが目標です。
10年後、緑豊かになった畑の様子を想像すると楽しみが広がりますね。
誰もが気軽に自由に過ごせる場として、「失敗しても良い畑」が地域に根付いていけるよう応援しています。
セカンドライフ応援ステーション
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更新日：2023年10月31日