食生活改善推進委員協議会合併10周年記念講演会
平成17年5月に旧三条市・栄町・下田村の三市町村の食生活改善推進委員協議会が合併し、現在の三条市食生活改善推進委員協議会が誕生しました。以後、食を通じた健康づくりを地域に広める活動を続け、ここに合併10周年を迎えることができました。
この節目にあたって、去る平成28年1月26日、ガーデンテラス おゝのにおいて記念講演会を開催しました。
前日からの大雪で道足の悪い中、約300人もの方からご参加をいただきました。
当日の様子をご紹介します。
記念講演会「真の食育とは何か」
当日は発酵学者として有名な、東京農業大学名誉教授の小泉武夫さんを講師にお迎えし、真の食育、和食の本質についてわかりやすくお話しいただきました。

講師の小泉武夫さん
講演内容の紹介(一部)
私たち日本民族の遺伝子は約2千年の暮らしの中でつくられ、体は小さいのに腸は長く、質素な食材から余すことなく栄養を確保していました。
和食の食材は7つ。「根茎菜」「葉菜」「青果」「山菜・きのこ」「大豆」「海藻」「穀類」です。すべて植物で繊維が豊富です。肉や魚などに比べてスタミナ不足を感じますが、こんな話があります。江戸時代、中仙道は山道が多く、東海道に比べて何倍も体力が必要でした。昔の人は究極のスタミナ料理を食べて乗り切ったそうです。それは、豆腐のみそ汁に引き割り納豆を入れ油揚げのせん切を散らしたもの。材料はすべて大豆製品。大豆を「畑の肉」とはよく言ったもの。まさに「肉・肉・肉・肉汁」です。
60年前に比べ、日本人の肉の摂取量は3.4倍です。植物を主に食べてきた日本人が急激に肉をたくさん食べたらどうなるか。遺伝子は60年では変わらない、その結果が今のさまざまな生活習慣病です。
今の食生活は30年後に影響します。和食の素晴らしさを子どもたちに伝えるために「大人への食育」が大切です。


参加者の声
• 和食の条件(7つの食材)がわかり、ためになりました。
• 医食同源が改めてよくわかりました。
• 夢中で聴きました。食生活を見直すよい機会となりました。
• 食生活は私たち大人が責任をもって次世代につなげていくことが大事だとわかりました。
• 腸も脳と同じように「考える」という話がおもしろかった。
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更新日:2019年02月20日