風しん

 現在、例年と比較し、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しております。

 具体的には、感染症発生動向調査平成30年第30 週から第31 週まで(平成30年7月23 日から8月5日まで)に38 例の風しんの届け出があり、多くは30 代から50 代の男性が占めていました。妊婦や妊婦の同居家族は特に注意しましょう。

風しんとは

 風しんウイルスによる感染症で、咳やくしゃみなどの飛まつで主に感染し、接触感染も起こることがあります。

 感染から2〜3週間の潜伏期間の後、発しん、発熱、リンパ節の腫れなどが出現します。通常は自然に治りますが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病、関節痛などになる人もいます。発しんは約3日間で治ることから「三日はしか」とも呼ばれています。

 症状が出る前後の約1週間は、周りの人にうつす可能性があります。

<特に注意が必要な方>

妊婦

 風しんに対する免疫のない女性が、妊娠初期に感染すると、白内障、先天性心疾患、難聴などを主症状とする先天性風しん症候群の子どもが産まれる可能性があります。

妊婦の同居家族

 妊婦への感染を防ぐために、同居家族も注意が必要です。特に30 代から50 代の男性においては、風しんの抗体価が低い人が多いため感染する可能性が高いです。

予防するには

1 咳エチケットを心がけましょう。

  • 咳やくしゃみを他の人に向けてしないようにしましょう。
  • 咳が出る時はできるだけマスクをしましょう。
  • 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。

2 外出後の手洗いやうがいを十分行いましょう。

3 風しんにかからないためには、ワクチン接種が有効です。

ただし、風しんワクチンは、妊婦に接種することはできません。接種後2か月は妊娠を避ける必要があります。

(1)定期予防接種対象者(1歳の方、小学校就学前1年間の方)は確実に予防接種を受けましょう。

(2)次の[ア]〜[エ]のいずれかに該当する方のうち、明らかに風しんにかかったことがある、予防接種を受けたことがある又は抗体価が十分であると確認できた方以外は、最寄りの医療機関に相談の上、任意で予防接種(費用は自己負担)を受けることを検討しましょう。

[ア] 妊婦の夫、子どもその他の同居家族

[イ] 10代後半から40代の女性

(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方。予防接種を希望される方は、妊娠の2か月前には接種を終了しなくてはいけません。)

[ウ] 産褥早期の女性(出産後間もない女性)

[エ] 30代から50代の男性

三条市では風しん予防接種費用の一部助成を行っています。
対象者、助成申請方法、申請期限など、詳しいことはこちらをご覧ください。

 

先天性風しん症候群とは

 妊娠した女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、風しんウイルスが胎児に感染して、赤ちゃんの耳が聞こえにくくなる、心臓に奇形が生じる、目が見えにくくなるなどの障がいを持った子どもが産まれる可能性があります。これらの障がいを先天性風しん症候群と言います。

風しんに関するホームページへのリンク

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更新日:2019年03月05日