麻しん(はしか)について
麻しんは、幼児や小学生といった比較的低年齢の子どもに多い病気ですが、近年は高校生や成人における発症がみられます。発熱が続く場合は、麻しんである可能性にも注意したうえで、速やかに医療機関に受診してください。
また、アジア及びアフリカ諸国など、世界的には麻しんが流行している地域が現在も多数あります。海外に行く場合は、以下のことに注意してください。
麻しん(はしか)とは
麻しん、「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。
典型的には、約10日から12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2日から4日続き、その後39℃以上の発熱とともに発しんが出現します。主な症状は、発熱・発しんの他、咳、鼻水、目の充血などです。また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に脳炎、失明等があり、肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。
空気中に漂うウイルスを吸い込むことによる「空気感染」が主な感染経路です。
発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から発しん出現後4日から5日くらいまでです。
なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。
予防するには
麻しんは非常に感染力が強く、手洗いやマスクのみで予防はできません。
予防接種で防げる病気で、ワクチンの接種は個人でできる最も有効な予防方法です。ワクチンを接種し、免疫をあらかじめ獲得しておくことが重要です。このため、麻しんは予防接種法の対象疾患とされており、三条市でも予防接種を実施しています。
定期予防接種対象者(1歳の方、来年度就学する方(年長児))は確実に予防接種を受けましょう。
定期予防接種の対象年齢以外の方でも、接種を希望する場合は任意接種(有料)を医療機関で接種できます。
お子さんの定期予防接種については、下記のページをご覧ください。
感染が疑われる場合
発しん、発熱などの麻しんを疑う症状がある場合は、その旨を受診前に医療機関に電話等で伝え、受診の要否や注意点等を確認してから、その指示に従ってください。医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。
海外に行く場合の注意
海外に行く前に
麻しんに感染した(検査で診断された)ことがない方は、以下のことに注意してください。
- 麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう。
- 2回接種していない方又は予防接種既往が不明の場合は、予防接種を検討してください。
(注意)麻しんにかかったかどうかや予防接種歴が不明の場合は抗体検査を検討してください。
帰国した後に
- 帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の発しん、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意しましょう。
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更新日:2020年02月10日