2 道の駅の県外利用者向けの看板について

御意見

三条新聞社さんの記事で、下田地区の道の駅で山菜を販売しているということで妻とともに行ってきました。すると駐車場入口の正面に県外からの来店者は入場お断りの看板がありました。昨今は新型コロナウイルス感染を心配してこのような看板を設置しているところがあるようです。しかしなぜこういった看板をたてて県外からの人を排除しようというのか疑問に感じます。

こういった看板の意味するところはどういうところにあるのか。想像するに、県を跨いだ往来は自粛するようになっているからという意味。県外の人はコロナウイルスに感染しているかもしれないから来ないでほしいという意味。そして、この施設はコロナウイルスに感染する可能性があるから県外の人は来ないでほしいという意味。そういったことが想像されました。

この施設のページを拝見しましたが、『令和2年5月5日付新潟県知事の「新型コロナウイルス感染症に関する県民の皆様へのお願い」を受け、新潟県外に居住されている方の施設の利用を中止します。』とありましたが、県知事さんの言によれば、全国的に感染が拡大していることへの懸念から、県を跨いだ往来は自粛するようにというものであると思います。これは人の往来によって感染が拡大することを懸念するものであり、県内外の人を問わず外出を自粛するという意味に解釈すべきでありましょう。そうだとすればこの看板と先の文言は県内外を問わず人が集まらないようにするべきであり、県外の人のみ対象にするということは、ある意味県外の人を感染しているということを前提として区別(差別)するというようにとられかねないというような気がいたします。現に、青森県の有名ラーメン店で、店の駐車場に他所からの入店お断りの看板を出したところ批判を浴びて撤去したとのことがネットに出ておりました。もちろん過度の批判は禁物ですが、そういったことに批判が集まるのはある意味精神の健全性も感じられます。

市の心配も解らないわけではありません。しかしこの施設もコロナウイルス騒動が収束すれば県外からの人を歓迎することになるのでしょう。近くには県外からの来客も多い旅館もあるようです。その時にこの看板を見た県外からの人はどう思うのでしょうか。そして再び来条した際に、この施設に立ち寄ってくれるのでしょうか。コロナウイルス感染も防がなければならない重要問題です。しかし過度の危機意識は人心を分断する危険もはらんでいるような気がいたします。その中で県外の人、県内の人、感染している、感染していないというところからくる区別心(差別心)が最も危ういものであることに思いを致さなければならないと思うのです。

回答

*令和2年5月18日回答

道の駅漢学の里しただにつきましては、特産品の販売や飲食の提供を通じて広く下田の魅力を発信する施設であり、いただいた御意見にもあるとおり通常時であれば県外のお客様からも多くお出でいただくことを目指している施設です。

しかし、新潟県知事の「新型コロナウイルス感染症に関する県民の皆様へのお願い」の中で、県域を越えての往来について自粛要請が発せられたことから、当市としても他の公共施設と同様に当該道の駅について県外の方の利用はご遠慮いただきたい旨、ホームページや看板等により掲示したところです。

市としては、県と歩調を合わせこの難局を乗り越えていきたいと考えておりますので、何卒御理解賜りますようお願いします。

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更新日:2020年06月10日