シマト工業株式会社

消毒液と体温測定器が置かれた事務所の入り口。外部の人のみならず、通り過ぎる社員一人ひとりが立ち止まり、手指消毒と体温測定をしていた。一日に何度も行き来するが、感染予防を強く意識し、徹底した対応を根気よく続けるという感染予防の基本を忠実に守っている。

  
事務所の入り口に置かれた消毒液と体温測定器

中に入るとまず案内されたのは、工場の一角に突如現れる洗練されたオフィス。数人の社員がデスクワークをしている。職員間の間隔を空けるために造った事務所の別室だという。間隔が十分に取られ、安心して業務に集中できる。

事務所の別室である洗練されたオフィス

「出張は控えるとは言いつつ、どうしても行かなければならないこともある。会社は、社員や家族のプライベートまで制限できないし、制限してはならないと思っている。だから、万一陽性者が出ても、決して社内で濃厚接触者を出さない対策を講じている。」と担当者は語る。

シマト工業株式会社 担当者

これまでは、月1回、全社員が参加する集会を行っていた。社長から社員に対する激励のほか、各工場に分かれて働く社員同士の交流にもつなげていた。

この取組も感染症対策のため、プロジェクターやスクリーンなどの機材を揃え、YouTubeでの配信に切り替えた。社員は、ホールや会議室、工場など7か所で動画を視聴している。

集会で変えていないこともある。誕生日を迎える社員は、集会に合わせて本社へ行き、直接、社長からお祝いの言葉をもらうのだという。互いの距離を空けるという基本を徹底しつつ、社員への気遣いは変わらない。

具体の取組例

• 一人一人の社員が手指消毒や検温を徹底
• 職場におけるいわゆる「三密」を回避する工夫を実施
• 環境の変化も念頭に、社員のこころのケアも重視