災害時の対処方法
突然災害に襲われたら、あなたは最初に何をしますか?
頭では理解していても、実際にはパニックに陥って的確な行動ができないということをよく耳にします。
災害時にいちばん大切なことは、命を守ることです。一人ひとりの命はまず自分で守る。そして、家族、ご近所、自治会へと助け合いの輪を広げ、「自分たちのまちは自分たちで守る」という共通の認識を持つことが基本となります。
災害時の活動編
隣近所で
災害が発生したら、まず、自分の身の安全を確保し、身の回りの火の始末を十分にした後で、隣近所で協力して初期消火活動や救助活動を行います。
求められる活動として、初期消火、救出・救護活動、避難誘導等があげられます。
ご近所だからこそ知っているお互いの家族状況などの情報をフルに活用して迅速な行動をしましょう。
初期消火
- 風呂の水を利用しよう!
- 三角消火バケツ、投てき水パックなどを常備しよう!
- 消火器を使えるようにしよう!
- 火が出たら、大声で助けを呼ぼう!
ワンポイントアドバイス
- 火災の原因となるガスコンロ、ストーブ等の火は必ず消すこと!
- 避難するときは、コンセント、水槽のサーモスタット等は外しておくこと!
救出・救護・避難
- 隣近所、力を合わせて活動しよう!
- 家庭にある資機材を使おう!
(バール、のこぎり、自動車用ジャッキ、古毛布など) - 応急手当を行おう!
- 安全な避難経路と避難場所を複数確保しよう!
ワンポイントアドバイス
- 災害発生時、いきなり外へは飛び出さない!
- ブロック塀や石垣には近づかない!
自治会で
それぞれの近隣レベルでの活動状況を、一つの自治会ごとにまとめ、災害情報の収集や防災関係機関との連絡にあたります。
災害時に飛び交う情報を正確に把握することはたいへん難しいことですが、そのための連絡体制をしっかり作ることで、二次災害を防止したり、より安全な避難場所へ誘導できるでしょう。
情報収集・情報伝達
- 正確な情報を早く伝えよう!
- 情報の伝達手段を確保しよう!
- 情報は1ヶ所に集めよう!
- 災害時の活動拠点を決めよう!
- 救出等には、格納庫にある、より高度な資機材を有効利用しよう!
小学校区で
自治会レベルの組織を効率よく動かすために、さらにひとまわり大きな小学校区単位での活動を行いましょう。災害時には地域によって被害にも差が出てきます。被害状況をチェックしながら、手薄な地域に応援の調整を行うことや官公署等との連絡調整の窓口として学校施設を大いに利用しましょう。
小学校を中心に他の地域や事業所とも情報を交換し、協力体制を取りましょう。
情報交換・連絡調整・生活維持
- 小学校施設を活動拠点に!
- リーダーは正しい情報を集め、的確・迅速な判断を下そう!
資機材準備編
消火活動
災害発生当初は、消防機関等による消火活動に頼ることができません。手のつけられないような大きな火災になる前に、まず、家庭に備えてある消火器や水バケツ等で初期消火を協力し合って行うことが大切です。
できるだけ、自治会レベルあるいは小学校レベルで以下のような資機材を備え、これらを活用できるようにしましょう。
備えていますか?
個人・近隣で
- 家庭用消火器
- 三角消火バケツ
- 水バケツ
- 投てき水パック
- ヘルメット
- 街頭設置消火器
- タオル
- 軍手
自治会で
- 街頭設置消火器
- 自治会等備蓄消火器
- 大型消火器
- 軽可搬ポンプ
- 可搬式散水装置
- 街頭設置防火用水(ドラム缶等)
小学校区レベルで
- 軽可搬ポンプ
- 大型消火器
- 可搬式散水装置
- 簡易組立水槽
救出活動
大規模地震災害では、倒壊家屋に閉じ込められたり、倒れたブロック塀の下敷きになっている人の救助を最優先に考えなければなりません。一人では無理な場合が多いので、可能な限り大勢で早く多くの機材を調達し、組織的な救出活動に移行する必要があります。
備えていますか?
個人・近隣で
- タオル
- 軍手
- 懐中電灯
- ペンチ
- ハンマー
- シーツ、毛布
- ヘルメット
- 防塵メガネ、防塵マスク
- バール
- のこぎり(片刃式)
- 厚底の靴
- スコップ
- 自動車用ジャッキ
自治会で
- 毛布
- 掛矢、おの
- 鉄線鋏
- たがね、丸てこ棒、角材
- はしご
- ツルハシ
- 大バール、大ハンマー
- ロープ、モッコ
- チェーンソー
- 可搬式発電機
- 可搬ウィンチ
- 油圧式ジャッキ
- 鉄筋カッター
- 投光機
- コード−リール
- チェーンブロック
小学校区レベルで
- 携帯用コンクリート砕破器具
- エンジンカッター
- 油圧式ジャッキ
- チェーンブロック
救護活動
大規模災害では、必ずといっていいほど多数の負傷者が発生し、混乱時には医師の診察もままならない状況に陥ります。そのような中では簡単な応急処置の心得がたいへん役に立つものです。
急手当は次のような救護機材を使って行いましょう。
備えていますか?
個人・近隣で
- タオル
- シーツ、毛布
- 三角巾、風呂敷(三角巾代用)
- ビニールシート
- 副子
- いす
自治会で
- 救急セット
- 折り畳み式担架
- リヤカー
- 車いす
小学校区レベルで
- 簡易ベッド
避難誘導活動
被災直後の避難は、安全・迅速に行うことが大切です。
リーダーは、避難者が身軽に行動できるように必要最小限のもののみ持ち出すように指示するとともに、避難者に各家庭の火災発生の原因となるものを断っているかの確認を行うことも大切です。
避難する場合は、安全な避難路を通るよう誘導することが大事で、この際、高齢者・障害者等の方々を優先的に避難させるよう心がけましょう。また、避難者は、避難誘導係の指示に従いましょう。
備えていますか?
個人・近隣で
- タオル、毛布、軍手
- 懐中電灯
- 非常持ち出し袋
- 警笛
- ヘルメット
- 厚底の靴
自治会で
- 旗(提灯)
- 任務別腕章
- 携帯拡声器
- 避難誘導棒
- 毛布
- リヤカー、車いす
- ロープ
小学校区レベルで
- 旗(提灯)
- 任務別腕章
情報収集・伝達活動
被災直後、あらゆるところで情報が入り乱れ、大混乱に陥ることが予想されます。非常時は電話がほとんど使えません。携帯電話も集中するため、つながりにくいことが予想されます。足で正しい情報の収集・伝達を図りましょう。
備えていますか?
個人・近隣で
- 普通自転車
- オートバイ
- 携帯ラジオ
自治会で
- 災害用自転車(ノーパンクタイヤ・折り畳み自転車等)
- 携帯拡声器
- 回覧板
- 掲示板(安否確認伝言等)
小学校区レベルで
- 無線機
- 携帯無線機
生活維持活動
被災直後は、ライフライン(電気・ガス・水道等)が断たれます。各家庭で準備していた非常食や飲料水を使いましょう。また、救援物資の配給担当者を早急に決めましょう。
避難所生活を余儀なくされた状況でも、高齢者・障害者等の方々を優先させ、正常な生活が営めるまで協力して対処しましょう。
備えていますか?
個人・近隣で
- 飲料水
- 非常食
(注意)水は一人1日3リットル、3日分程度は必要
自治会で
- 炊飯セット
- 掲示板
- ろ水機又は浄水機
小学校区レベルで
- ろ水機又浄水機
- 揚水機
- 布団
- 組立テント
- 養護用テント
- 簡易組立トイレ
- 仮設トイレ
- ビニールシート
- 大型炊飯設備
- 可搬式発電機
- 投光機
- コードリール
- この記事に関するお問合せ
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総務部 行政課 防災対策室
〒955-8686 新潟県三条市旭町2-3-1
電話 : 0256-34-5517 (直通) ファクス : 0256-34-5691
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更新日:2019年02月20日