三条市指定有形文化財「升箕社古宮、本殿・拝殿・幣殿」

三条市指定有形文化財「升箕社古宮、本殿・拝殿・幣殿」

名称・指定区分・種別
名称 指定区分 種別
升箕社古宮、本殿・拝殿・幣殿 建造物

 

所在地・指定年月日・備考
所在地 指定年月日 備考
三条市下大浦 平成17年5月13日  

 

■説明文
    天照大神を主祭神とする升箕社の勧請は、江戸時代前期の天和3年(1683)です。その年、全国的な凶作で飢饉がおしよせたので、これを救うため伊勢から神輿がくり出されました。これが当地に及んだとき、突如動かなくなり、やがて稲作の守り神として祀るようになりました。それ以後順調な作柄が続き、後世までその神徳は語り継がれ、御利益を求めて、参詣者は増加の一途をたどりました。蒲原郡一帯から、三島・古志にかけて升箕社の名は高まっていきました。

【飛竜の大天井絵】
    升箕社の拝殿、見上げる二間・四間(26.4�u)の天井いっぱいに、竜の墨絵が描かれています。作者は、狩野晏川貴信と記されており、狩野派の絵師です。は文化6年(1809)江戸に生まれ、36歳で江戸城の障壁画を描きました。明治に入ってからは、文部省博物局の雇となり、84歳で亡くなりました。升箕社の棟札によれば、安政2年(1855)に拝殿の大修理が行われており、その際に描かれたものと考えられます。貴信46歳の仕事で1日で仕上げたとも伝えられています。杉柾板に軽快で力強い筆勢は、躍動感にみちた竜を描いてみごとな作となっています。

 

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更新日:2019年05月20日