地方移住を成功させる方法―着実な方法で希望のライフスタイルへ

自然に囲まれた暮らしがしたい、子どもをのびのび育てたいなど、移住の目的は人それぞれ。新しいライフスタイルの実現には、計画づくりから引っ越しまで、それぞれの段階で何をすればよいか、きちんと理解することが重要です。ここでは年間約50名の移住支援実績を持つ移住コンシェルジュの本間翔太さんとともに、移住の手順をくわしく解説します。
都会から離れたい、移住を考えたい皆様は、ぜひご一読ください。

移住コンシェルジュ 本間翔太さん
新潟県新潟市出身。移住サポートサービスや職業紹介・転職サポートを行う企業・きら星株式会社に所属しながら三条市内でコーヒースタンドを経営。移住希望者の心強い味方です。
- なぜ、なんのために移住したいのか、理由を書いて確認してみましょう。
- 移住した先でどのように暮らすか「ライフスタイルのリスト」(例:こんな暮らしがしたい、こんな場所に住みたい など)を作り、実現したいことに優先順位をつけましょう。
- 移住の理由と、「ライフスタイルのリスト」を家族やパートナー、身の回りの人に相談してみましょう。
- ライフスタイルを実現するにはどのような環境や条件が必要になるか「移住先の条件リスト」(例・海にも山にも近い、高速道路が近い、理想とする自然の中で教育を行う幼稚園がある など)を作ってみましょう。
計画は移住にかかる時間を短くします(本間さんからのアドバイス)
移住において計画を立てることはとても重要です。計画がないと、次に何をすればいいか見えなくなります。何がわからないか、わからない状態ではゴールが見えにくなり、紆余曲折の末、移住がおっくうになってしまうことも。
計画では移住したあとのことも考えてみましょう。子どもはどこの学校に通うのか、古民家の修繕や、雪かきにはどう対応すればいいのか。そこで生きる日常と、その先の未来を、ぜひ想像してみてください。

- 「移住先の条件リスト」を参考にしながら地域情報サイトやSNSなどで情報を収集し、条件に合う場所を探しましょう。
- 家族やパートナーなと相談しながら、候補先選びを楽しみましょう。
新たなライフスタイルで暮らす場所(本間さんからのアドバイス)
「ライフスタイルのリスト」を参考に、それを実現できる要素があるか、まず確かめましょう。SNSで自治会のイベントや保育園などを見てみることは、自治体独自の文化や風習を知ることに役立ちます。リストの要素が100%合う地域を探すのはなかなか難しいため、リストの優先順位を考慮しながら探すことになります。三条市への移住を選択した人たちの理由には、自然が豊かな一方で企業も店舗も多く大きな病院もある「自然と都市機能の調和」や「ご飯など食事が美味しい」などが挙げられます。移住は地域の新しい担い手になることでもあります。じっくり探してください。
地域のまつりに参加する本間さん
1.移住候補地に関連したサイト(情報サイトなど)で情報を集める
2.市役所などの「移住支援サイト(ページ)」などで体験談を見てみましょう
3.移住に関する補助金など制度をチェックしてみましょう
4.移住相談窓口に相談してみましょう
移住体験記事を読む際の注意点(本間さんからのアドバイス)
移住体験のインタビューなどを読む場合、自分に似た境遇の人だけでなく、単身の方なら夫婦の体験談、若い夫婦なら熟年の方の体験談など、自分よりちょっと先のライフステージにいる方のものを読んでほしいと思います。とくに体験談中の「失敗談」を役立ててほしいです。機会があれば移住者の方にお話を聞いたり、移住した人のSNSをのぞいてみましょう。私の移住相談では、まず意見を全部受け止めた上で、できることとできないことを整理して、落としどころを探します。移住者の計画のデメリットもお伝えするのは、その方の人生に寄り添う立場にあるからです。


1.実際に移住候補地に行き、滞在してみましょう
2.人や雰囲気、土地柄が合うか合わないか、実際の印象を大切にしましょう
3.その結果から、移住を決めましょう!
たくさんの人とのふれあいを(本間さんからのアドバイス)
移住体験に参加する際にはステップ1.~3.で気になったことや不安なことを、現地の人やコンシェルジュに直接聞いてみましょう。そして、たくさんの人とふれあって、雰囲気を肌で感じてください。会った人の数が多ければ多いほど、まちの輪郭がはっきりしてきます。そのために三条市ではコンシェルジュは移住希望者一人ひとりに合わせてプランを立てて、会ってほしい住民をセッティングします。さらに、自分自身の自由な時間を使い、積極的に自分の足で出かけ、まちを知り、人とふれあって、情報を得る機会を持ちましょう。きっと思いがけない収穫があるはずです。地域のコミュニティの雰囲気や冬の時期の雪の状況など、ネガティブな部分もどんどん質問してください。私も、移住後に後悔しないように、むしろネガティブな点を丁寧に伝えるようにしています。

1.「ライフスタイルのリスト」が実現できる住まいと仕事を選びましょう
2.仕事は移住の後でも大丈夫です
心のゆとりを大切に(本間さんからのアドバイス)
住まい探しや就職については、豊富な情報を持つコンシェルジュに直接聞いてみましょう。心を開いて納得するまで話し合うことが重要です。同時に自分自身でも、どんな住まいや企業があるか、探してみましょう。それは、支援から自立へ向かう第一歩です。私たちは移住者交流会や地元の人と交流するイベントを開催するほか、LINEなどを利用した移住後の人間関係の支援も行っています。私自身は三条市内でコーヒーショップを経営しており、そこには地元の方も、移住を支援した方も集います。このまちでともに生きる仲間として、移住者の方々を応援しています。
三条市はnoteで【移住定住支援サイト】三条で暮らす。(三条市公式)を運営。移住者の声や役立つ情報など、積極的な記事の更新を行っています。こちらからは本間さんが語る、さらに詳しい情報にふれることもできます。ぜひ一度、サイトを訪れてみてください。
移住コンシェルジュの本間さんが更に詳しくお伝えする「知って起きたい移住の手順」はこちら
本間さんを含む三条コンシェルジュによる移住相談はこちら
オンライン移住相談予約:https://timerex.net/s/kirahoshi/a49a29b7
電話番号:080-6975-2026(9時~18時(土・日曜日、祝日を除く。))

更新日:2024年10月22日