児童生徒の学力実態

   三条市では、児童生徒の学力の状況を把握するために次のような調査を行っています。

全国標準学力検査(NRT)(小4〜中3が4月に実施)

全国学力・学習状況調査 (小6、中3が4月に実施)

※義務教育学校は、小・中学校の該当学年に含みます。

1 令和5年度 全国標準学力検査(NRT)の結果について

   NRTは、前年度の学習内容がどの程度定着しているかを把握し、結果を次の学習に生かしていくことがねらいです。毎年4月に実施しています。例えば、小学5年生は、小学4年生の学習内容の問題に取り組みます。偏差値50(全国の平均値)との比較で表します。

 

<小学校の結果>

小4(小3学力)

    国語    偏差値50とほぼ同じ

    算数    偏差値50とほぼ同じ

小5(小4学力)

    国語    偏差値50をやや上回る

    算数    偏差値50とほぼ同じ

小6(小5学力)

    国語    偏差値50とほぼ同じ

    算数    偏差値50とほぼ同じ

 

<中学校の結果>

中1(小6学力)

    国語    偏差値50とほぼ同じ

    算数    偏差値50とほぼ同じ

    英語    偏差値50とほぼ同じ

    社会    偏差値50やや下回る

    理科    偏差値50やや下回る

中2(中1学力)

    国語    偏差値50とほぼ同じ

    数学    偏差値50をやや下回る

    英語    偏差値50をやや下回る

    社会    偏差値50をやや下回る

    理科    偏差値50をやや下回る

中3(中2学力)

    国語    偏差値50をやや下回る

    数学    偏差値50をやや下回る

    英語    偏差値50をやや下回る

    社会    偏差値50とほぼ同じ

    理科    偏差値50をやや下回る

2 令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果について

   文部科学省主催で、平成19年度から実施している調査です。毎年4月に小学6年生と中学3年生で行います。教科は国語と算数・数学です。理科は、小中学校ともに3年間に1度程度実施します。英語は、中学校で3年間に1度程度実施します。生活実態に関する「質問紙」調査も行います。全国、新潟県の平均正答率との比較で表します。

   今年度は、国語、算数・数学、英語を実施しました。

 

<小学6年生の結果(平均正答率)>

国語    全国、県とほぼ同じ

算数    全国、県をやや下回る

 

<中学校の結果(平均正答率)>

国語    全国とほぼ同じで、県をやや下回る

数学    全国をやや下回り、県をやや上回る

英語    全国を下回り、県をやや上回る

 

3 学力向上へ向けた取組について

学力向上に向けて、各学校へは次のような取組をお願いしています。

【「学ぶ意欲を高める授業づくり」を継続する】

  1. 子供の問題意識を大切にして、互いにかかわり合いながら思考を深めていく授業を推進する。
  2. 各期(基礎充実期<小1〜小4>、活用期<小5〜中1>、伸長期<中2〜中3>)の発達段階に応じた授業を充実させる。
  3. 学園ごとに小中合同研修会を実施し、学力分析を行い、授業改善を進める。
  4. 小中一貫教育カリキュラムの活用と改善を図る。

 

教育委員会としては次のことに取り組みます。

  1. 教育センター研修講座の開催(授業力向上実践研修、重点教科研修、全国学力・学習状況調査分析研修等)
  2. 指導主事による授業支援訪問の実施
  3. 各学校における学力向上に向けた取組への継続支援
  4. 学園長会議における学力向上に向けた取組についての協議
  5. 市中学校校長会、市中学校教育研究協議会と連携した家庭学習の取組

4 学校と家庭との連携について

学力向上のためには、学校での授業の充実と合わせて、家庭での過ごし方も大きく影響します。学校と家庭とが連携していくことが大切です。

 

「早寝・早起き、朝ご飯、読書、家庭学習」のススメ!

1つめは、「早寝・早起き」です。生活のリズムを整えるとともに、学習するのにちょうどよい時間に脳が活性化すると言われています。
2つめは、「朝ご飯」です。朝食をきちんと食べている児童生徒は、学力が高い傾向にあると言われています。
3つめは、「読書」です。本や新聞を進んで読む児童生徒は、学力が高い傾向にあると言われています。
4つめは、「家庭学習」です。家庭学習をしっかり行う児童生徒は、学力が高い傾向にあると言われています。学校での学習ももちろん大切ですが、「家庭で自主的に学習することができる」ということも大切です。将来社会人として自立するための基礎となると考えられるからです。家庭学習の習慣をつくるためには、家庭学習の計画を立てて振り返ること、SNSやゲーム、動画などのデジタルメディアの使用時間を適切に決めることも大切です。
なお、学校のことを家で話す児童生徒は学力が高い傾向にあるとも言われています。家庭での会話、コミュニケーション、ふれあいで気持ちが安定し、前向きに学習に取り組んでいこうとする雰囲気をつくっていきましょう。

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更新日:2022年08月31日