離乳食に関するお悩みQ&A

 

離乳食や食べることについての悩みは尽きません。

食事量には個人差があるのでお子さんひとりひとりの日頃の様子をよく見ていくことが大切です。

実際に栄養士や同じ月齢のお子さんをもつ方とお話しすることで、解消する悩みもあると思います。不安なことや初めてで分からないことだらけ、という場合には離乳食教室へ参加してみませんか?

また、市で開催している離乳食教室(5,6か月の離乳食チャレンジ教室と7,8か月の離乳食ステップアップ教室)で受けた質問をまとめたので参考にしてみてください。

もくじ

1.離乳食の進め方について 5,6か月 7,8か月

2.母乳やミルクについて

3.水分について

4.アレルギーについて

5.調理法について

6.その他

 

1.離乳食の進め方について

Q.離乳食の初日はおかゆをどのくらいの量食べさせればいいの?(5,6か月)

A.

初めての離乳食はアレルギーの心配の少ないつぶしがゆを1日1回、1さじから始めます。

開始から1週間程度かけて2さじから3さじに増やしていきます。この1さじとは離乳食スプーン1さじを指します。

離乳食のあとは母乳やミルクを赤ちゃんの欲しがるだけ与えると良いです。

 

Q.おかゆに慣れたあとの野菜は何品、どのくらいの量食べさせればいいの?(5,6か月)

A.

1週間ほどでおかゆに慣れてきたら、2週目からは野菜を始めます。

初めての食材は1日1品まで、1さじから始めます。にんじんやじゃがいも、ほうれん草の葉先などを裏ごしまたはすりつぶして与えます。食材は新鮮なものを使います。

さらに慣れたら、豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄などのたんぱく質を試します。

1回の食事の目安量は「いただきまーす」のP.7にも載っています。

「初めての食材は1日1品まで」というのは万が一アレルギー反応が出た場合にアレルギーの原因となった食材を医師が判断しやすくするためです。

離乳食カレンダー

離乳食カレンダー(PDFファイル)

 

Q.子どもが早く生まれたけれど、離乳食はいつ始めるといいの?(5,6か月)

A.

医師からの指示がなければ、5,6か月になり「首のすわりがしっかりしている」「支えてあげると座れる」「家族が食べているものを目で追っている」「授乳時間が大体決まってきた」「よだれの量が多くなった」こんなサインが見られたら離乳食を開始して良いころです。

月齢や量はあくまでも目安です。月齢にとらわれすぎず、赤ちゃんの成長発達に合わせてゆったりとした気持ちで始められるといいですね。

 

Q.離乳食をあげている時に途中でぐずって泣き始めてしまう。(5,6か月)

A.

5,6か月の頃はまだまだ練習の時期です。

泣き始めたらおしまいにして大丈夫です。赤ちゃんの機嫌の良い時間に食べさせ、焦らず進めます。

また、食事の環境も大切です。おなかをすかせ、気が散らないように周りのおもちゃは片付ける、テレビは消して赤ちゃんと食事の時間を楽しめるといいですね。

 

Q.食べづらそうなもの(ほうれん草など)は慣れるまで続けて食べさせたらいいのか?新しい食材に切り替えていい?(5,6か月)

A.

違う食材に切り替えていいと思います。

食べづらそうなものは単体ではなく、おかゆなどほかの食材と混ぜると食べやすくなります。

 

Q.1日どのくらい食べさせるといいの?(5,6か月)

A.

「いただきまーす」のP.7に1回分の食事量の目安が記載してあります。

7,8か月からは1食に主食、主菜、副菜が取り入れられるといいですね。

 

Q.いつも数口食べただけで嫌がって泣いてしまう。(7,8か月)

A.

赤ちゃんの食べやすい形状になっているか、豆腐くらいの硬さか、食べさせ方はあっているかを確認しましょう。

また、空腹の状態で離乳食を食べれるようにしてあげるのも大切です。

離乳食を食べた後に授乳するのが基本になります。離乳食を食べ終わった後に授乳できるように少しずつ練習します。嫌がらずに食べられた場合はほめてあげるといいです。

 

Q.食事量にかなりムラがあるが2回食に移行していいの?(7,8か月)

A.

5,6か月で食べていたおかゆ、野菜、たんぱく質の食材にも慣れ、7,8か月になったら2回食に移行してみましょう。

たくさん遊んでお腹をすかせたり、おうちの方と一緒に食事をしたりすることで食べるようになってきます。食事の時間はなるべく一定にし生活のリズムが乱れないようにすることが大事です。

 

Q.赤ちゃんせんべいを食べさせたいけれど、1日どのくらい食べていいの?(7,8か月)

A.

おやつはまだ必要ありません。

おやつを日常的に与えるのは1歳を過ぎてからです。

赤ちゃんせんべいなどのおやつは休日に出かけたときなどのお楽しみ程度にすると良いです。

 

2.母乳・ミルクについて

Q.離乳食が始まったら、ミルクの量は減らした方がいいの?

A.

離乳食が始まったばかりの時期は栄養の9割を母乳やミルクが占めています。

離乳食後のミルクも赤ちゃんの飲みたいだけ飲ませます。

 

離乳食初期のスケジュール例離乳食中期のスケジュール例

 

Q.母乳やミルクは何か月ころまで続けていい?

A.

離乳の完了(栄養の大部分を母乳やミルク以外の食事からとれるようになること)の目安は1歳から1歳6か月ころと言われています。

後の歯並びにも影響してくるので、授乳は2歳ごろまでにはやめられるといいです。

 

3.水分について

Q.暑くなるにつれて水分補給もしていきたいがどうすればいいの?

A.

7、8か月頃までは母乳やミルク、離乳食からも水分はとれています。

飲ませる場合は、白湯か薄めた麦茶にし、かみかみ期の9~11か月頃からはこまめに水分補給させます。

赤ちゃんが欲しがらないようであれば、無理に飲ませる必要はありません。哺乳瓶やコップなど赤ちゃんの飲みやすい方法で与えるといいです。外出時は、子ども用の小さいパックの麦茶を持って行くと便利です。

 

Q.ストローやコップ飲みの練習はいつ頃から始めたらいい?

A.

コップ飲みの練習は7,8か月頃から始められますが、お子さんの発達を見て9か月頃からでも大丈夫です。

ストローの開始時期は決まっていません。使用する製品の取扱説明書をよく読んで使用してください。

 

Q.麦茶は大人と同じものでいいの?

A.

大人と同じ麦茶でも大丈夫です。

しかし、大人と同じ濃さだと赤ちゃんには苦くて飲みにくいため、水や白湯で薄めてあげるとよいです。

家庭で麦茶を作り保管する場合は、「清潔な容器を使用する」「麦茶パックは入れたままにせず、出来上がったら箸などで取り出す」「煮出す場合は急速に冷ます」「1~2日で消費する」などを守って衛生的に取り扱いましょう。

 

4.アレルギーについて

Q.卵アレルギーが心配です。進め方は?

A.

授乳・離乳の支援ガイドでは、「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」とされています。

卵は5,6か月頃、卵黄から始めます。

20分以上ゆでた卵から卵黄を取り出して使用してください。量は離乳食スプーン1さじから始めます。与える量を少しずつ増やしていき、卵黄が1/2個食べられるようになったら卵白も同様に始めます。

 

Q.湿疹が多く、たんぱく源の食材を試すことが怖い。

A.

湿疹などの肌荒れは食物アレルギーの発症に関連があると言われています。

通常は肌のバリア機能が働き、アレルギーの原因となる物質が体に入らないようになっています。しかし、肌が荒れているとそのバリア機能がうまく働かず体に入ってしまうようになるためです。

心配な場合は受診し、医師からの指示に従って離乳食を進めることをおすすめします。

 

(参考)アレルギーに関する正しい情報が得られる公式サイト

「アレルギーポータル」https://allergyportal.jp/

 

3か月児のアレルギー対策(PDFファイル:1.7MB)

 

1歳6か月児のアレルギー対策(PDFファイル:1.6MB)

 

5.調理法について

Q.ほうれん草がうまくつぶせない。

A.

ほうれん草の葉など繊維の多い食品は、大きいまますり鉢でつぶそうとしても繊維が絡まりなかなか小さくなりません。

ほうれん草を柔らかくゆで、葉をみじん切りにしてからだとすりつぶしやすいです。

菜っぱのみじん切り

Q.1回の食事は全て同じ固さがいいの?

A.

7,8か月の食事の固さの目安は舌でつぶせる固さ(豆腐くらいの固さ)です。

一つ前の段階のポタージュ状のものがあっても大丈夫です。

 

6.その他

Q.足の裏がつく椅子に座らせると、蹴ってのけぞってしまう。足がつかない椅子の方がいいの?

A.

5,6か月の頃はおうちの方のひざの上に抱っこをして、少し後ろに傾いた姿勢だと赤ちゃんは食べやすいです。

足の裏がついていると飲み込む力を入れやすくなるため、7,8か月ころにはしっかり足の裏がつけるような椅子がおすすめです。

 

Q.赤ちゃんが食べてすぐに下痢をする。その食べ物が原因?

A.

赤ちゃんの消化管はまだまだ未熟で下痢や嘔吐をしやすいです。

食べてすぐということであれば、その時に食べた物が原因である可能性は低いと考えられます。

しかし、「おかしいな」「いつもと様子が違う」と思ったらかかりつけ医に相談しましょう。医師の指示に従って進めていきましょう。また、受診する際は「いつ」「何を食べて」「どんな症状が出たか」医師に説明できるように記録をしておくと良いです。

 

Q.食事中にえずいておう吐してしまった。そのまま続けていいのか。

A.

「えずき」の原因はいくつかあります。

苦手な味だった、一口が多い、離乳食の固さが合っていなかった、スプーンを口の奥まで入れてしまった、お腹がいっぱいになったなどがあります。

また、赤ちゃんの胃は大人のようにS字形になっておらず、上から下にまっすぐな形になっているためおう吐しやすいです。

赤ちゃんの食べるペースに合わせ、一口の量や固さが適切かどうか確認してみてください。

 

Q.離乳食用の食器や調理器具の消毒はいつまで必要?

A.

赤ちゃんがおもちゃなど身の回りのものをなめるようになったらやめて良いです。

 

Q.便秘気味で悩んでいる。対策方法は?

A.

食物繊維の多い食材(いも類や野菜)を取り入れましょう。

果物やヨーグルトを与えても良いです。柑橘類の酸味は胃腸を刺激してくれます。また、少量の油は便通を良くします。

排便時にかなり苦しむようなら、医師に相談しましょう。

 

Q.具合が悪いときの離乳食はどうしたらいいの?

A.

食欲がないときは無理に食べさせず、症状が回復したら再開します。

急にたくさん食べさせるのではなく、無理の無いように少しずつ元の量に戻していきます。

食欲があれば、胃腸の負担にならないおかゆや柔らかくしたうどん、野菜スープなどのメニューがおすすめです。油で調理したもの、脂肪分の多い肉や魚は避けます。

 

この記事に関するお問合せ
福祉保健部 健康づくり課 食育推進室

〒955-8686 新潟県三条市旭町2-3-1
電話 : 0256-34-5448 (直通) ファクス : 0256-34-5572
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更新日:2024年08月28日