高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的な実施
趣旨
これまで、医療保険者による保健事業と介護保険者による介護予防事業は別々に実施されており、健康状況や生活機能の課題が一体的に対応できていないという制度上の課題がありました。
このため、令和2年5月に「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律」が公布され、国により、市町村が高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施するための体制が整えられました。
三条市においても、国と同じ課題があったことから、この課題を解消し、健幸づくり計画及び介護保険事業計画において目指している、健康寿命の延伸と生活の質(QOL)の向上に向け、保健事業と介護予防の一体的な実施に取り組むことにしました。
また、三条市医師会、三条市歯科医師会、三条市薬剤師会、新潟県栄養士会三条支部、新潟県歯科衛生士会県央ブロックと連携し、企画段階から参画いただき、協働で事業の実施、評価、見直しを行っていきます。
一体的実施の取組
(1)ハイリスクアプローチの取組
個々の生活習慣病リスクや生活機能低下のリスクに応じて、保健事業から介護予防事業、又は介護予防事業から保健事業による介入につなぎ、切れ目のない包括的な支援を実施します。
〇事業内容
・高血圧性疾患や糖尿病の重症化予防のための専門職(保健師・看護師等)による個別指導(生活習慣改善の指導と医療受診継続の働き掛け)
・未把握者の実態把握による適切な医療・介護サービスの介入
・専門職(管理栄養士・歯科衛生士)による個別課題に応じた機能改善のための個別指導(低栄養、口腔機能)詳しくはこちらを御覧ください。(PDFファイル:257.7KB)
(2)ポピュレーションアプローチの取組
生活習慣病予防・フレイル予防に必要な生活習慣の改善について啓発し、ヘルスリテラシー向上及びフレイル状態等の早期発見を推進します。
〇事業内容
・スマートウエルネス三条の視点を取り入れた 楽しみなどの入口からの必要な知識の普及
・集いの場等楽しみのための外出、日常生活上必要な外出等を活用した自身の健康状態(フレイル状態や生活習慣病のリスク)に気付く機会の提供
・健康状態への気付きから、生活習慣の改善につなぐ仕組みづくり
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更新日:2024年08月19日