ノロウイルス(感染性胃腸炎)とは
ノロウイルス等による感染性胃腸炎は冬季に多発する傾向があり、ほとんどの場合、口から体内に入ることで感染します。
潜伏期間は1日〜2日で、症状は下痢、嘔吐、腹痛、軽い発熱などです。通常発症後2,3日で回復しますが、乳幼児や高齢者など体の抵抗力が弱っている方が感染すると重症になることがあります。
ご家庭でもノロウイルス対策に心がけましょう。
予防するには
- 感染予防の基本は手洗いです。調理前、食事前及び用便後は石鹸を用いて十分もみ洗い後、流水でよくすすぎましょう。
- 「カキ」などの二枚貝はウイルスに感染されている可能性が高いので生で食べることは避け、加熱調理に心がけましょう。 果物や生野菜も数回水を換えて十分洗いましょう。
- 調理器具は使用後よく洗浄し、消毒にこころがけましょう。(85℃以上の熱湯で1分以上の加熱または、0.02%の次亜塩素酸ナトリウム(塩素系薬剤)に10分間浸す。)
- ちいさなお子様のいるご家庭では、日ごろから週に1回程度おもちゃの消毒をしましょう。 特に、口に入れるおもちゃは、使用ごとに洗浄、消毒をしましょう。 (材質にもよるが、水洗いをした後、0.02%次亜塩素酸ナトリウム溶液に10分間浸した後流水でよく洗い流すか、 85℃以上の熱湯に1分間以上浸し乾燥させましょう。布製は洗濯後乾燥させましょう。)
ノロウイルスにかかってしまったら
- 下痢便やおう吐物の処理の際には、使い捨て手袋やマスクを使用し、ペーパータオルなどで吐物が周囲に広がらないよう包み込んだ上でビニール袋に密封し処理します。 吐物や便で汚れた床は0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液を含ませた布で被い、10分程度放置した後水拭きしましょう。
- 下痢便やおう吐物の処理後は必ず石鹸を使って手洗いをしましょう。
- 家の中で、ヒトの手の触れる物は感染経路になる可能性があります。 トイレだけでなく、手すり、ドアノブ、水道の蛇口、ベッド回りなどは0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液でよく拭きましょう。
- 汚染された衣類やシーツは汚物を十分に落とし、0.02%次亜塩素酸ナトリウム溶液に1時間浸して消毒した後に洗濯を 行いましょう。
- おもちゃがおう吐物で汚れた場合は、使い捨て手袋を使用し消毒するなど、迅速・適切に処理しましょう。
- 下痢、おう吐等の症状があり、感染が疑われる者の入浴はできるだけ控えましょう。 回復後もノロウイルスの排泄が続くことがあるので、しばらくは入浴順序を最後にするなどしましょう。
- 体調が悪いときは、早めに医師の診察を受けましょう。
消毒液の作り方
0.02%次亜塩素酸ナトリウムの希釈液の作り方 〜調理器具やおもちゃの消毒、汚染された衣類等の消毒〜
- 原液の濃度が5%の場合は250倍に薄める(原液12ミリリットルに水を加えて3リットルとする。)
- 原液の濃度が6%の場合は300倍に薄める(原液10ミリリットルに水を加えて3リットルとする。)
0.1%次亜塩素酸ナトリウムの希釈液の作り方)〜下痢やおう吐した箇所の拭き掃除、汚染された衣類等の消毒〜
- 原液の濃度が5%の場合は50倍に薄める(原液60ミリリットルに水を加えて3リットルとする。)
- 原液の濃度が6%の場合は60倍に薄める(原液50ミリリットルに水を加えて3リットルとする。
【注意】市販の次亜塩素酸ナトリウム〔家庭用塩素系漂白剤〕の原液の濃度は5%前後です。説明書をご覧ください。
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更新日:2019年02月20日