三条市障がい者福祉活動サポート交付金
1 三条市障がい者福祉活動サポート交付金とは
三条市アークランドサカモト株式会社障がい者福祉基金を活用し、障がい福祉サービス事業者等が行う、障がい者の福祉の向上を図るための活動を支援する交付金です。
2 令和3年度の活動状況と令和4年度の取組内容について
令和3年度の活動状況及び令和4年度の取組内容を報告いたします。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、予定していた事業の多くが中止となりました。
事業所名:障害福祉サービス事業所 杉の子工房
【県央福祉会 杉の子工房】
令和3年度、杉の子工房ではサポート交付金を活用して、コロナ禍における自主製品販売増への取り組みとして体育文化会館に室内用自動販売機を設置させていただきました。
コロナ禍でも常時販売可能とする方法として自動販売機の設置を考えました。体育文化会館の休憩スペースに置いていただけることになり、杉の子工房を知らなかった方や市外の方など広くご利用いただいています。新たな購買層を得ることができたことはとてもうれしいことでした。
自販機設置は新しい試みのため、多くの方に知っていただけるように設置時には新聞広告をだしました。売上も順調で月15,000円~20,000円ほどになっています。
交付金を活用して地域住民に向けた自主製品販売会を行いました。また、令和4年度も販売会をおこないます。
隣接する公園で自主製品の菓子や農作物の販売会を行いました。開催を知らせるチラシを近隣の住戸約1,000件に毎回利用者、職員でポスティングをしてまわりました。楽しみに待っていてくださる方も多くなり、コロナ禍で難しくなっていた地域の皆様との交流の機会ともなりました。1回の売り上げ目標を50,000円としていましたが、100,000円を上回ることも多く、工賃向上にもつながりました。今年度も感染対策に留意しながら販売会を継続していきます。
令和4年度にサポート交付金を活用して菓子パッケージデザインの見直しにより、製品の付加価値アップを図ります。
職員デザインのさつま芋の図柄を組み込んだラベルを数種類業者委託で作成します。パッケージデザインは製品の魅力を伝える重要なものだと思います。今回、デザインを見直し、ラベルシール作成やラッピッング素材を変更することで、競合商品と並んだ時に手に取っていただけるように、付加価値アップを目指します。
事業所名:共同生活援助事業所 長久の家・地域活動支援センター長久
共同生活援助事業所 長久の家、地域活動支援センター長久では、交付金を活用して『花いっぱい活動』を行いました。コロナウィルス感染予防対策として、距離を保ちながら、少人数での活動となりました。
現在のガーデンのぞみは地域の方に花壇を眺めてもらい、楽しんでいただき、地域住民と利用者の憩いの場・交流の場となっています。
今後はさらに障がい者への理解が深まるよう、ガーデンのぞみの活用方法を検討し改善を図りたいと思っています。
事業所名:障害福祉サービス事業所 いからし工房・障害者支援施設 いからしの里
【いからし工房】
いからし工房では社会参加活動として交付金を活用させていただき、昨年9月に「トリムの森ふれあい販売会」を開催させていただきました。
当日はあいにくの雨天でしたが、足を運んでくださる方が多く、地域の方々と交流を深めるいい機会となりました。今年度も交付金を活用させていただき、「槻の森ふれあい販売会」を開催いたします。
自立支援活動では、畑造成工事・土壌改良を行い、耕作地を拡大することで安定した農作物の供給を目指した結果、多くの作物の栽培と収穫を行うことができました。
土壌改良・畑増設ができたおかげで、ネギや白菜等の栽培に挑戦することができ、一昨年度は不作であった農作物も収穫量が多くなり、売上が前年に比べ130%となりました。それにより利用者工賃もアップすることができました。栽培及び収穫作業を通して利用者さんの笑顔が多く見られ、達成感と喜びが感じられました。
今後も地域の方に農業のノウハウを教えていただきながら、利用者さんが携われる作業の確保、それに伴う意欲向上と工賃アップを図っていきたいと思います。
令和4年度交付金を活用してドリップコーヒー、菓子、しいたけ等の自主製品製造の生産力向上及び認知度アップを目指していきます。
コーヒーに関しましては、三条市内にあるお茶の星野園様よりご協力いただいております。
現在製造に必要なパッケージや製造に関する設備が不足しており、生産が滞る状態にあります。そのため利用者さんにとっても扱いやすい必要な器具を揃え、作業の効率化と生産力の向上をめざします。また広報さんじょうへ掲載し、販売の機会を増やした上で認知度アップを期待しています。
【いからしの里】
令和4年度の社会参加活動として「ふれあい感謝祭」を開催させていただきます。
このコロナ禍で例年通りの開催ができない状況ではありますが、その中でも利用者さんと地域の方が楽しめるイベントを企画しています。また、ふれあい感謝祭の来場者プレゼントとして配布をするオリジナルエコバックを作成します。
事業所名:障がい福祉サービス事業 すてっぷ
すてっぷ事業所では、交付金を活用して、利用者様の作業幅拡大の為、チラシの数を数える事が出来る計数機を購入しました。
計数機を購入したことで、これまで職員が手作業で100枚ずつ数えてから封入作業に進めていた工程に利用者様が関わる事が出来る様になり、作業の幅が広がりました。機械の導入に伴い、チラシ計測の効率化にもつながりました。
また、新しい作業という刺激により、利用者様の作業意欲の向上にもつながりました。
今後も、積極的に計測機を活用し、様々な利用者様に関わって頂けるようにして、利用者様のモチベーションアップにつなげて行きたいと考えています。
令和4年度に新たに取り組む事業として、交付金を活用して市役所スペースを活用した障がい者理解の展示を行います。
アート作品の創作・展示を通じて、利用者様の可能性を広げ、自己表現や社会参加・地域交流を促進出来る様にしたいと考えています。
事業所名:ピュアハウス
令和4年度に、ピュアハウスでは、交付金を活用して‘’ボカシで元気!ありがとうのお花運動‘’を行います。今年3月末で閉所となりました当法人の「あすなろの家」から引き継いだ有機質肥料の「ボカシ」を作り広める授産事業です。
花植えや畑などで「ボカシ」を土に少量入れ、通常の肥料と一緒に使うことで「いつもより元気な花が咲いたり、野菜が旨味を増した」とありがたいお言葉をいただいています。そこで、今回の事業でボカシの良さを皆様に体験していただきたいと思っています。
材料はもみ殻・米ぬか・糖蜜・EM菌です。糖蜜とEM菌は購入しますが、もみ殻や米ぬかは米農家の方から譲っていただいています。この原料を混ぜ合わせボカシを作っている所です。よく混ぜ合わせたら、EM菌は嫌気性のため密閉容器に入れて1ヶ月から2カ月程度寝かせます。発酵したら、乾燥して袋に詰めて出来上がりになります。
400g100円で販売しております。現在は電話での注文を受けております。10袋以上の注文で配達もしています。また、昨年度までの利用先が多くいられる栄地区の栄サービスセンター、栄寿荘に置いていただき販売もしております。売り上げは利用者さんの工賃に還元されます。
事業所名:きずな工房・相談支援センター青空
令和3年度、きずな工房では、交付金を活用して自立支援活動「1周年祭等のイベントと販売促進」を行いました。
「caféりあん」の1周年祭、ハロウィンやクリスマスといったフェアなどに店内の飾りつけを工夫したり、新商品として「プリン、りあんショコラ、りあんルナ(フェナンシェ)」を開発し、賞味期限を細菌検査したりしました。そして各メディアに取材の依頼やSNS等による情報発信等も行いました。
また、シフォンケーキ、季節のチーズケーキやプリン等の冷蔵が必要な商品をショーケースに並べることで集客数を伸ばす努力をしました。
また、地域で販売や喫茶営業を行うことで、多くの方からご来店いただき、接客や販売員として、地域の方とコミュニケーションをとることができ、障がいへの理解と利用者の自信に繋がりました。
お客様からの注文を取り、職員に伝えることができる利用者が多くなり、今後もできることを増やし、就労に繋がるように支援をしていきます。
令和4年度、ともしび工房では、交付金を活用して給食運搬用台車を購入し給食事業の課題改善を行います。
各施設ごとに給食を台車に乗せて厨房から食堂へ運搬することで、運搬による作業時間の短縮と配食の誤りの解消や異物混入を防ぐことを目指します。それにより、イベント時等にスムーズに給食を提供することで販路拡大・工賃アップを目標とします。
また、今後配食数が増加しても利用者や確認等職員の負担を軽減することで利用者への支援に力を入れ、それぞれの能力向上や就労に向けた力を養うことができます。
次にきずな工房では、交付金を活用して「集客率と作業効率の向上」に取り組む予定です。オープンカフェとしてCaféりあんの店舗前で飲食ができるようにテーブルとイスを購入し、感染防止対策もアピールして、集客率を上げ、工賃アップを図っていきます。
また、利用者数の増加により作業台が不足してきているため、移動可能な作業台や製品を無理なく動かせる台車を使うことで作業効率が上がり、工賃アップを図っていきます。
次に、相談支援センター青空では、交付金を活用して令和4年度は新型コロナウイルス感染症の感染状況を考慮しつつではありますが、「精神保健福祉フォーラム」を開催をさせていただく予定です。事業の継続的実施の意義と併せて、地域の方に精神疾患・精神障がい者について広く理解してもらえるよう準備を進めて参ります。


3 交付決定について
年度 | 交付決定事業者数 | 交付決定一覧 |
---|---|---|
平成24年度 | 7事業者 【内訳】
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交付決定一覧PDF(約172KB) |
平成25年度 | 10事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(約209KB) |
平成26年度 | 13事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(約283KB) |
平成27年度 | 13事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(約275KB) |
平成28年度 | 13事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(約237KB) |
平成29年度 | 16事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(約282KB) |
平成30年度 | 16事業者 【内訳】
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平成31年度 | 17事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(PDF:312KB) |
令和2年度 | 12事業者 【内訳】
|
交付決定一覧PDF(PDF:251.9KB) |
令和3年度 | 10事業者 【内訳】
|
交付決定一覧(PDF:255KB) |
令和4年度 | 12事業者 【内訳】
|
交付決定一覧(PDFファイル:266.1KB) |
令和4年度交付式の開催について
令和4年度の三条市障がい者福祉活動サポート交付金交付式を、4月26日(火曜日)に開催いたしました。
交付式には、本交付金の創設にご尽力いただいたアークランドサカモト株式会社の専務取締役 管理本部長 志田光明様と総務部 総務・人事・給与責任者 吉田智史様からも出席いただきました。
また、交付式では、昨年度の活動報告と今年度の活動について法人ごとに発表していただきました。
(新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶりの開催となりました。)
3 交付対象活動等
社会参加活動 | 自立支援活動 | |
---|---|---|
活動内容 | 障がい者の社会参加を促進するための活動であって、障がい者と地域住民との交流を図るもの又は清掃活動などの地域社会への貢献を図るもの | 障がい者の経済的な自立を図るための活動であって、障がい者福祉施設における障がい者の作業工賃の向上を図るもの又は障がい者の就労支援を図るもの |
交付限度額 | 100,000円(精神障がいに対する啓発を図るものについては200,000円) | 500,000円 |
交付方法 | 1年度に1障がい福祉事業者等につき1回とする。 | 同一の活動につき1回に限る。 |
【交付対象】
市内に所在地を置く障がい福祉サービス事業者等
4 募集について(令和5年度)
申請を希望する事業者等は、下記までお問い合わせください。
<問い合わせ先>
福祉保健部 福祉課 障がい支援係
電話番号 0256-34-5408(直通)
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更新日:2023年02月03日