百日咳
全国の届出数は平成30年8月26日までに5,139件、新潟県では平成30年9月2日までに103件が届出されており、注意する必要があります。
症状等
百日咳は、百日咳菌という病原菌によって起こされる感染症です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる病原菌によって感染します(飛沫感染)。
7~10日程度の潜伏期間を経て、風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます(カタル期:約2週間)。その後、短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰を出しておさまるという症状を繰り返します(痙咳期:約2~3週間)。激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます(回復期:2~3週間)。
乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い疾患です。成人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。
予防方法
有効な予防法は予防接種であり、予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。なお、百日咳ワクチンの免疫効果は4~12年で減弱するため、最終接種後、時間経過とともに既接種者も感染することがあります。
飛沫感染予防に、手洗い、うがい、咳エチケットを心がけましょう。
学校保健安全法における扱い
第二種感染症に定められており、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止となります。ただし、病状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めたときには、この限りではありません。
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更新日:2019年02月20日