ダニ媒介性疾患

ダニ媒介性疾患について

ツツガムシ類やマダニ類などの山林や草むらに生息するダニに刺されると、つつが虫病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ライム病などの感染症にかかる可能性があります。河川周辺、山林、草地のほか、自宅の近くで刺されたという報告もあり、注意が必要です。

また、国内においては、北海道で、1993年1件、2016年1件、2017年2件及び2018年1件の計5件、ダニ媒介脳炎の発生が確認されています。

ダニ媒介性疾患の主なもの

つつが虫病

つつが虫病リケッチアを保有するダニの幼虫(ツツガムシ)【大きさ:約0.3ミリメートル】に刺されて起こる感染症です。潜伏期は1~2週間で、刺された局所に特有のかい瘍(刺口)、リンパ節の腫れ(特に刺口局部近くのものが多い)、高熱(少なくとも1週間、通常2~3週間続く)、発疹を伴って発症します。県内においては4月下旬から7月、11月に多く発生しています。かつては、夏に信濃川などの河川敷で発生すると思われていましたが、新型ツツガムシの発生により、ほぼ1年中、河川周辺に限らず広く山野で発生するなど、発生傾向が変化しているので注意が必要です。

 

日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニ【大きさ約3ミリメートル】に刺されて起こる感染症です。潜伏期は2~8日で、高熱、発疹を伴って発症します。

刺し口は小さく、咬まれたことに気づかない場合もあります。マダニ類の多くは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日から10日間吸血します(家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります)。

日本では、主に九州、四国、中国及び近畿地方で患者が発生しており、新潟県では、平成26年に患者の届出がありました。病原体を媒介するマダニは、国内に広く分布するキチマダニやフタトゲチマダニ、ヤマトマダニが多く、これらは新潟県にも生息しています。早期の診断と治療を行うことが重要で、治療が遅れると重症化して死亡することがあります。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

SFTSウイルスを保有するマダニ【大きさ約3ミリメートル】に刺されて起こる感染症です。潜伏期は6日から2週間で、発熱、食欲低下、おう気、おう吐、下痢、腹痛などで重症化し死亡することもあります。

刺し口は小さく、咬まれたことに気づかない場合もあります。マダニ類の多くは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日から10日間吸血します(家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります)。ウイルスを保有している可能性があるマダニは、フタトゲチマダニ、タカサゴキララマダニ、オウシマダニであり、他のマダニについても調査中です。

これまでのところ、SFTSの患者は西日本を中心に発生していますが、徐々に患者発生が確認された地域が広がっています。これまでに患者が報告された地域以外でもSFTSウイルスを保有するマダニや感染した動物が見つかっているため、SFTS患者の発生が確認されていない地域でも注意が必要です。なお、本県において報告はありません。

現時点においてはまれですが、SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することも否定できません。なお、ヒトのSFTSで認められる症状を呈していたネコに咬まれたヒトがSFTSを発症し、亡くなられた事例が確認されていますが、そのネコから咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染したかどうかは明らかではありません。

また、徳島県において、SFTSを発症したイヌからヒトに感染し、発症した事例も確認されています。

 

ダニ媒介脳炎

ウイルスを保有するマダニに刺されることによって感染する疾患です。潜伏期は7~14日で、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が出現し、髄膜炎に進展し死に至ることがあります。

 

[フタトゲチマダニ(国立感染症研究所昆虫医科学部提供)]

フタトゲチマダニの写真1
フタトゲチマダニの写真2

[タカサゴキララマダニ(国立感染症研究所昆虫医科学部提供)]

タカサゴキララマダニの写真1
タカサゴキララマダニの写真2

予防するには

ダニ媒介性疾患共通の予防

農作業、山菜採り、庭仕事などで、山林や草地などに入るときは、次のことに注意しましょう。

  • 長袖、長ズボン、長靴を着用し、肌をできるだけ出さないようにする。
  • 衣類を草むらに置いたり、草むらで休息や用便をしない。
  • 防虫スプレーを使用する。
  • 山野での作業後は入浴するなどして、吸血前のダニを皮膚から洗い流す。ダニが体についていないか点検する。

 

ダニに刺されている場合

早期に除去することが重要で、早ければ病原体が体内に注入されることを防げる場合もありますので、皮膚科で除去してもらうことをお勧めします。自分でダニの体をつまんで引き抜こうとすると、病原体を自分の体内に注入してしまったり、ダニの頭部が皮膚に残ってしまうことがあります。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)をネコやイヌなどの動物から感染しないための予防

SFTS以外の感染症に対する予防の観点からも、次の予防はおすすめです。

  • 動物を飼育している場合、口移しでエサを与えたり、布団に入れて寝ることなどは控えてください。動物に触ったら、必ず手を洗いましょう。また、動物のマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物の健康状態の変化に注意し、体調不良の際は動物病院を受診してください。
  • 野生動物との接触は避けてください。
  • 体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診してください。受診する際は、ペットの飼育状況や健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えてください。

届出状況

年別 つつが虫病届出状況の表

H27 H28 H29 H30

H31

R1

新潟県 6 3 9 7 3
全国 422 505 447 455 74

年別 日本紅斑熱届出状況の表

H27 H28 H29 H30

H31

R1

新潟県 0 0 0 0 0
全国 215 277 337 305

55

年別 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)届出状況の表

H27 H28 H29 H30

H31

R1

新潟県 0 0 0 0 0
全国 60 60 90 77 34

※新潟県:令和元年5月26日現在(第21週) 全国:令和元年5月19日(第20週)

ダニ媒介性疾患に関するホームページへのリンク

この記事に関するお問合せ
福祉保健部 健康づくり課 保健指導係

〒955-8686 新潟県三条市旭町2-3-1
電話 : 0256-34-5445 (直通) ファクス : 0256-34-5572
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更新日:2019年06月28日