ジカウイルス感染症
中南米地域で「ジカウイルス感染症」が流行しています。特に妊婦の方はご注意ください
近年、ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、ジカウイルスとの関連が示唆されています。このため、妊婦及び妊娠の可能性がある方は流行地への渡航を控えた方がよいとされています。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上で、厳密な防蚊対策を講じることが必要です。
流行地に出かける際は、長袖、長ズボンの着用、虫よけ剤などを使用し、蚊に刺されないよう注意しましょう。
海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、結膜炎、関節痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。また、流行地からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤などを使用し最低2週間程度は蚊に刺されないようにしましょう。
性交渉による感染リスクも指摘されています。流行地から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低6か月間、パートナーが妊婦の場合は、妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えてください。流行地域から帰国した女性は、母体から胎児への感染リスクを考慮し、最低6か月間は妊娠を控えてください。
症状
感染してから発症するまでの潜伏期間は2日から12日ほどで、感染者のうちおよそ8割の人にはほとんど症状が現れません。
残り2割の人に軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉や関節の痛み、だるさ、頭痛等が出ることがあります。
治療法
現在のところ有効な治療薬はありませんが、通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。ほとんどの場合、発症して2日から7日程度で回復します。
感染経路
ネッタイシマカとヒトスジシマカといったウイルスを保有する蚊に吸血されることで人へと感染します。ネッタイシマカは日本には常在していませんが、ヒトスジシマカは日本のほとんどの地域でみられます。感染のしくみや感染時期は分かっていません。
予防
- 長袖、長ズボンを着用するなど、屋外の作業において、肌の露出をなるべく避けるようにしましょう。
- 虫よけ剤などを使用し、蚊を寄せ付けないようにしましょう。
- 室内の蚊の駆除を心がけましょう。
- 蚊の幼虫の発生源を作らないように注意しましょう。
予防啓発ポスター【用心編】[PDF 865KB](厚生労働省)
予防啓発ポスター【発生源編】[PDF 351KB](厚生労働省)
相談窓口
新潟県三条保健所
三条市興野一丁目13番45号
電話:0256−36−2362
ジカウイルス感染症に関するホームページへのリンク
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更新日:2022年07月26日