29 英語教育について

御意見

今現在、三条市が扱っている中学校英語教科書について見直しをした方が良いのではないかと提言しましたが、私自身、批判するだけでは人に意見をする際によろしくないと判断し、中学校で教科書検定を通過している中学1年生の英語教科書5種類(Total English, New Crown, Columbus,New Horizon, Sunshine)を購入し、調べてみました。難易度の高い教科書、親しみやすい教科書、会話重視の教科書、文法教科の教科書バランス重視の教科書それは様々だということが分かりました。私の中では三条市にはこの教科書がむいているのではないか、という答えが出ましたが、今は伏せていきます。さて質問です。

 1.三条市が英語教科書を採択する際に、学校の英語先生等の意見を聞いて採択をしているか確認したいです。教科書の採択は、本来その現場の人間が調べて、これだと思う物を採択するべきだと感じています。今までがこうだから“これ”を言う様では物事の改善はありませんし、教科書選定にはふさわしくない行為だと思っています。また、教科書の採択の有無は地方自治体では5年に1回のはずです。その際に教科書採択協議会なるものを開いているのでしょうか。有識者(学校、塾の先生等)の意見を聞く機会を与えずに、市町村が与えた教科書をただこなしていくのはより良い学校教育、教科書選定とは言い難いと思います。

 2.●●小学校と●●中学は小中一体校になりました。英語教育に関してですが、小学校にはALTの先生がほぼ常駐して、子供達に親しみやすい英語を教えています。中学生になったとたん、先だっての「たより」にも書きましたが、ALTの授業はほとんどない、1学期に一度という有様です。どんなに色んな知識、地理、音楽、歴史、数学、そして英語を習っても、それを英語で「Output」する場所が無いのです。英語の教育を軽視している人が良く言うのですが、英語を話す前の教育を充実させる方が先決と言います。それは間違っていないと思いますが、小中一体校のわりに、小学校と中学校の英語教育の繋がりがありません。小学校であれだけあったALTの授業が中学になってこれだけ?これが率直な感想です。

●●小学校は英語教育に関しては小学校の英語教育義務化に向けて非常に頑張っていると思います。ただその頑張りが中学の英語教育にはあまり生かされている様には思えません。小中一体校のわりに英語教育のつながりが感じられません。三条市は子供たちが中学を卒業した時点で、どの程度英語を出来ているのが理想と考えているのでしょうか。市町村としてそのようなはっきりとした教育理念がないと教育現場は混乱すると思います。

小中一体校になった、校舎も一緒、でも英語教育の方は今までと一緒、では教育の繋がりがなく小学校は良かったけど中学は???となってしまいます。

特に英語は小学校までは英語好きだったのに、中学になったら全然面白くない、嫌いになったという声を沢山聞く教科です。ですからせっかくの一体校になったので、市として英語教育を今後どのようにしていくか、教科書採択から始まって、真剣に考えて計画してほしいと感じています。

私は三条市に住民票を置くものです。市長からの返答次第では、「三条市立」と名の付く中学校には子どもを通わせることをためらうと思います。

その位に子供達の教育には真剣に取り組んでほしいです。形ばかりの一体校では無く内容も良く吟味して、つながりの教育を持つ一体校にして頂きたいです。

その問題を如実に顕著に表しているのが英語教育と認識した次第です。

回答

英語の教科書の選定につきましては、地区内の校長とPTAの代表が教科書選定委員会で、また教育長等が教科書採択協議会において行っていますが、開催に当たっては、事前に、英語の教員が全ての教科書について専門的な視点から調査を行い、評価を加えた上で、判断材料となる資料を作成しています。

そのほか、展示会を通じていただいた市民の方々の御意見も参考にしています。

次に、ALTの授業数につきましては、小学校で多く実施し、中学校では月2回程度としています。このことは、小学校では音声によるコミュニケーション活動を中心とした授業である一方、中学校においては、会話のほか、文法学習や教科書の読解、英作文等を学習するための時間を一定量確保する必要があることによるものです。しかしながら、アウトプットの訓練は英語力向上に不可欠であると考えており、ALTの授業時のみならず、日々の授業の要所に積極的に取り入れ、学んだ表現を使った対話やテーマを定めた英作文といった活動を行うことにより、アウトプットの能力を育成しています。

中学生になると英語が嫌いになる原因には、音声によるコミュニケーション活動が減少し、単語や文法の学習が増加することにあります。しかし、単語や文法を理解することで、より良いコミュニケーションができるようになると生徒が実感できれば、英語嫌いを回避できると考えています。

このことから、机上の学習をコミュニケーション活動に有機的につなげる授業構成が必要であり、そういった点についても、機会を通じて教員に指導しています。

また、一体校のつながりにつきましては、小学校の外国語活動と中学校の英語の教員は、互いの授業を参観する機会や合同研修会などを設け、互いの学習内容や方法の理解を深めています。

今後とも、授業参観や研修等を継続していきながら、校舎間の往来が容易である点を生かして、授業を見合う機会を増やすなどして、互いの理解を更に深め、より効果的なつながりを実現していくよう努めていきます。当市では、中学校卒業時の英語教育の到達目標を、初歩的な英語で書き、話すことで表現し、初歩的な英語を聞き、読むことで理解できることとしています。そのために、書く、読む、聞くことの3技能に加え、話すことを「発表」と「やりとり」に区別した5領域において、学ぶべきことのチェックリストを作成し、目標到達の確認をしているほか、様々な研修会等の機会を設け、一体校の特性を最大限に活かしたつながりの実現、授業内容の更なる質の向上に努めていきますので、御理解ください。

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更新日:2019年02月20日