29 中学校における英語教育について

御意見

中学●年の子どもに私が英語を教えている際に、市立中学校での英語教育に対して疑問に感じる事が多々ありました。

まずは英語教科書です。三条市の使っているTOTAL ENGLISHですが、教科書検定を通過して採用された教科書というのは存じ上げております。ただ、本当に三条市がこの教科書を採用する際に、きちんと内容を吟味したのかと疑いたくなるような内容が多いです。教科書内の英語文章が短く、省略されている文章が多い、きちんと文法的に表現されず、省略がメイン、内容が薄く教科書自体も薄いとなっており、内容を疑いたくなります。

英語文章の内容が短いということは英語教師の負担が多くなります。それだけ例文を教師自身で考え、事例を考え、授業をこなさないといけません。教科書の中身が簡単に出来ていればいるほど、教える内容は教師の力量にかかってきます。また、この英語教科書のTOTAL ENGLISHには副教材DVDの扱いがありません。言葉を学ぶ上で、映像でその場面、場面を抑えておくのは必要不可欠です。私の友人が他市の公立中学校で英語教師をしていたのですが、そこではNEW HORIZONという教科書を使っていたそうです。副教材としてDVDがあり、状況説明の時によく利用したと。私自身インターネットで確認したのですがTOTAL ENGLISHにはDVDが副教材としてありません。

新潟県は各市町村によって取り扱う英語教科書が違います。しかし公立高校の受験では問題は統一です。あまりにも英語教科書の内容で英語を仕事としている人間が、「この教科書は」と疑問に思う物は使わない方が良いのではと感じています。正直これだけの情報社会で、副教材としてDVDすら扱っていない業者を選定している、その教育機関の現状に対する認識不足は甚だしいのではないかと感じてしまいます。

世界に通用する人材を作るにはまずは教育からと感じています。今の三条市の英語教育では英語を話せるようになる、使えるようになる人材を育てるのは不可能です。まずは教科書の選定からやり直すべきです。検定教科書を全てチェックして、並べてきちんと選定して頂きたいと思います。

公立高校受験では内容の充実した教科書で教育された学生とそうでない学生が競い合います。出来るだけ教育内容に不平等が生じないように配慮するのが各市町村教育関係者の重要な仕事ではないでしょうか。例えばALTの派遣一つにしても1学期にALTの授業1回は少なすぎます。

学生達を馬鹿にしているのかと思われても仕方がありません。とにかくまずは三条市の教科書選定を見直してください。

回答

英語の教科書につきましては、三条市、見附市、加茂市、田上町を1つの地区として、地区内の教員、保護者、教育委員の代表が、全ての教科書を十分に調査し、厳正な審査を行って採択している中で、現在の英語の教科書についても、それぞれの長所・短所を考察した上で、最適と判断したものです。採択された教科書は4年間使用し、平成31年度まで同教科書を使うこととなっていますので、期間中の再選定は行いません。

また、現在使用している教科書には、副教材のDVDはありませんが、デジタル教科書にある資料映像を用い、教科書内容のより深い理解のみならず、生の英語に触れながら、外国の生活様式や学校生活、食事等の知識を広げ、英語や諸外国に対する生徒の興味を引くのに役立てているほか、「TOTAL ENGLISH」の副教材の音声CDとワークシートを積極的に活用し、生徒の英語力向上を図っています。

近年、市内中学生の英語の成績は、全国平均よりやや上を維持しています。このことは、既存の教科書や様々な教材を十分に活用した学習で、生徒が力を付けている証であると考えています。このことから、既存の教科書を使用していることで、公立高校入試において不利になったり、教育内容に不平等が生じたりすることはないと考えています。

さらに、ALTについては、原則、全クラスが毎月2回程度の授業を実施することとしています。御子息の学校については、確認したところ、授業時間の入れ替え等による調整が難しいことがあり、実施に偏りがあることが分かり、直ちに調整して授業数の均一化を図るよう指示しました。

なお、ALTの授業については、英語を話す、聞く、書く、読む活動をバランスよく実施するために、日本人教員による授業が一定数必要であり、既存数が適正と考えていることから、増やす予定はありません。

当市の英語教育の目標は、全ての生徒に基礎的な英語力を身に付けさせることです。将来、子どもたちが、国際社会の中で羽ばたくことを見据え、その際に必要となる基礎力を付けられるような英語教育の実施に努めています。

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更新日:2019年02月20日