28 学校の英語教育について

御意見

三条市の英語教育について提言させて頂きたいと思いました。

私は三条市●●中学校に通う子供を持つ三条市在住の●●と申します。子供が中学生になり、なにかと学校教育を目にする機会が多くなりました。私は英語が話せ、又英語を使って商売をしているので英語教育に大変興味、関心がありました。息子の英語の授業の内容を聞いていて感じた事、提言したい事を書こうと思います。

まずはALTについてです。現在三条市●●中学校ではALTの授業がありますが、回数は月に1回しかありません。そのうちの1回は定期テストの際のスピーキングテストであり、持ち時間1人1分となっています。ネイティヴの先生とコミュニケーションできる機会は極端に少ないです。簡単に言えば月1回の授業でしかALTの英語に触れる機会はありません。極端に少ないと感じます。

又、普段の英語の授業は良く見たわけではないですが、教科書を主体に行って、先生方も一生懸命やられているのは感じられます。

ただ、私が感じるのはネイティブの授業がすべて良いとは思いませんが、あまりにも生きた英語、ネイティブの話す英語に触れる機会が極端に少ないのです。とても世界に誇る製品を製造している地域の英語教育とは考えられません。

又、平成30年度から中学英語の授業は全て英語でという国の方針が定められていると思います。今現在中学校の先生は英語を指導しながら部活動を指導したりと大忙しに感じます。私が感じるのはより良い授業を行うための準備時間も部活、その他の業務の為に非常に少ないはずです。私が言うのも生意気な話ですが、英語の先生で、英語のみの授業を実現できる先生はほとんどいないと断言できます。その技量は無いと思いますしその技量は非常に難しいです。

今現在中学生の子供達が置かれている、これらの環境下において、英語を話せるようになる、英語を使った仕事につく、ことは不可能と感じてしまいます。三条市の産業又その将来を考えた時、いくら良質の地場産業製品を宣伝したくても、言葉が出来ない、販売が出来ない、アフターが出来ない、といった事態に陥るはずです。もう陥っているはずです。私は幸いにも海外留学をしたことによって英語が出来るので、恵まれています。例えば英語を使ってスキルアップを図りたい、またその能力を使って仕事をしたい、そんな子供がいたらよりよい環境を求め、三条から出ていき、三条に帰ってくることは無いと思います。

又、産業で言えば、自社製品を宣伝、販売出来ないが為に、商社を頼り、コンサルタントを頼る。しかし頼り切ってしまったがゆえに、それら商社、業者に支払うマージンばかりがかさみ、商売として長続きは難しいはずです。為替相場が急変動してそれら商社のマージンが少なくなれば、似たような商品を諸外国から調達し、そういう業者が販売することさえ懸念されます。そのような困難な状況を迎えても、品質のすばらしさ、アフターのきめ細かさなどを説明できる機会さえ与えられないのが今現在の三条市の産業の状況では無いでしょうか。それは何故なら英語、言葉が出来ないから、それを操れる人材が極端に少ない地域、町だからです。

市として、その産業、市の将来性を考えた時、それは教育から考える必要があるはずです。例えば中国の物づくりの企業の方々はほとんど片言でも英語を操るはずです。どんなに他の言語が台頭してきても、世界のビジネスにおいては英語が言葉としては圧倒的に主流です。コンピュータであろうと、なんであろうと世界のビジネスでは英語が出来ない=商売は不可能なのです。

三条市の将来を考えた時、中学の英語教育をよりもっと充実させるという使命があるのではないでしょうか?本当にALTが1か月に1回で良いのでしょうか?英語の先生方が色んな業務(部活動等等)をして授業の準備がままならない中での英語の授業のみで、英語を使って活躍できる人達が育つのでしょうか?私は育たないと思います。世界との競争を考えなければならない地域という事を念頭に置いて英語教育をもっと真剣に考えてもらいたいと思います。

回答

地域の将来を考え、世界でビジネスができる人材を育成するため、英語のコミュニケーション力を育むことは非常に重要であると認識しています。

こうした認識の下、当市においては、まずは、外国人教員から学ぶ英会話といった単純な伝達能力ではなく、英語で討論をしたり、資料を読んだりといった言語を運用する上で基礎となる学習言語能力の習得に重点を置いています。

そこで、国の計画も踏まえ、英語教員の研修方策の検討や検証などを通して、授業の質の向上と指導力強化に努めています。

あわせて、総合的な学習の時間の中で、世界を視野に活躍する地元企業の取組を学んだり、カナダ人の国際交流員を活用して異文化を学ぶ機会を設けたりし、日本と外国文化の違いを学ばせることによって、世界に目を向け、夢を持って英語を学ぶことの必要性を生徒に強く認識させていきたいと考えています。

この度は、貴重な御意見をいただきありがとうございました。

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更新日:2019年02月20日