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  片口校の開設




   ■文章の読み書き


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小学用文 国語の教科書 諏訪利三郎氏蔵



 おそらく兄弟で使い古したものではないかと思われる。しわがたくさんあり、紙が柔らかくなっていた。





   ■その中身は


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小学用文 国語の教科書 諏訪利三郎氏蔵



 安政二年 月岡村 石沢能治 と名前が書いてある。おそらく、私塾の時代から使われていたものではないか。また「論語」の文字が見られる。国語と同時に、道徳も行っていた。 



   ■文章の読み書き

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続文章規範 国語の教科書 諏訪利三郎氏蔵



 文章の練習になる書き方の教科書か?




   ■日本の歴史


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大日本史 歴史の教科書 諏訪利三郎氏蔵



 これは、第79巻であるが、相当数そろっていた。学校に保管してあり、必要に応じてみんなで利用したものかもしれない。将軍家族列伝 新田、足利、平賀、武田などの文字が見える。





   ■息ぬき


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三軆千字文 国語の教科書 諏訪利三郎氏蔵



 「一寸光陰軽不可」(時間を無駄にするな)とこれは先生の字のように見える。大きな星がキラリと光っており、時代を越えて元気な子供たちの声が聞こえるようだ。





   ■学校の材料も使われている蔵


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諏訪利三郎氏の土蔵 平成12年1月撮影



 学制による「片口校」は、明治13年に、鱈田校と吉田校に分離することになる。理由は通学の便が悪いということであった。(三条市史)その廃材の一部を使って、この土蔵が作られたということである。




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