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三条鍛冶の技 「木鋏」

最終更新日:2008年4月1日

 木鋏は、華鋏、盆栽鋏、果樹園芸鋏、植木鋏と分野も広く、各々の歴史を辿ることは難しいです。華鋏といっても、室町時代に始まった池の坊、江戸中期からの古流など、三千にも及ぶ流派ごとに使われる鋏もさまざまです。無数というほどある華道の、流派ごとに違った専用の鋏を造ることはできません。盆栽は、鎌倉時代の絵巻物に描かれているのが最も古い文献ですが、遣唐使が日本に持ち帰ったという説もあります。これらの手入れ用具として専用の盆栽鋏が生まれてから100年足らずです。

 三条の木鋏は慶応年間(1865〜1868)に創業の形跡があり、作られるようになりました。

 いずれにしても、個々の木鋏を専業とするに至った経緯は多様で、各種の鋏は互いに関係があり、鋏鍛冶が需要に応じて各種の木鋏の製造を行ってきました。

 小規模な設備で製造されてきた三条の木鋏は、昭和に入り、華道や盆栽などの需要に伴って機械の導入が進み、各種の機械が逐年設備されてきました。昭和30年代には、スプリングハンマー、エアハンマー、プレス等が、多数導入され、鍛造能力が飛躍的に向上し、昭和40年代に入り、自動研削盤、鋏の柄を伸ばすロール機の誕生など、鋏の製造法は更に進歩していきました。  昭和45年頃の複合材(刃材)の出現は、生産性、製品の均一化をゆるぎないものにしました。

 なお、昭和17年(1942)には三条木鋏打刃物工業組合が設立され、戦後、新製品の開発に努め、昭和42年〜44年(1967〜1969)には、中小企業共同工場が設立され、一層の合理化がなされました。

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