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鍛冶の技 「曲尺」

最終更新日:2008年4月1日

 三条の曲尺は、天明年間(1781〜1789)に鉄材で作り出されたのが起源と伝えられます。それが数年を経ずして中止され、作者の氏名も不明です。その後、やや年月を経た文化年間(1804〜1818)に鍛冶町の小刀鍛冶、木戸覚兵衛が先人の後を受けて新構想のもとに鋼製の曲尺製造に挑戦し、鋭意研究に努めるが未完成のまま故人となりました。

 文久年間(1861〜1864)、三島郡脇野町出身で三条阿部家の養子となった藤右ヱ門が、覚兵衛の業績非凡なるを知り、会津若松で鋼製曲尺製法の秘伝を会得して帰来、鍛冶町の宗村九助(天保3年、1832)に授け、終に先覚の偉業を完成しました。

 真鍮曲尺は嘉永年間(1848〜1854)、三条の錺職、高野久松が五志江戸に出て研鑚十余年、その製法を習得して帰郷し三条で創業しました。

 明治26年(1893)、度量衡法が施行される。木戸覚兵衛を元祖とした三条の曲尺鍛冶工は、この年20数名を数えました。法改正により三条で最初に曲尺の製作免許を受けたのは、一ノ木戸の真鍮曲尺鍛冶、川崎由次郎であり、免許番号は89号でした。

 その後、川口造吉(免許番号154号)、石田長次郎(免許番号155号)が製作免許を受け、曲尺製作は次第に活況を呈してきました。

 明治33年(1900)4月1日に新潟県度量衡検定所三条支所が設置され、翌年5月には越後度器製作合資会社が設立されました。

 明治36年(1903)、三条における衡器(はかり)製造の先覚者、田中佐造が創業しました。

 大正12年(1923)、3月に越後度器製作合資会社を強化して三条度器株式会社とし、この時の県下における曲尺製作免許者は、他に三条の馬場、長野、田中の3工場と燕の七里、金子の2工場であったが、昭和2年(1927)、県の強制的斡旋により合同させられました。 他に度器製作無免許で製作する小企業もあったが、軍の緊急な曲尺の需要により統制が撤廃され、昭和19年(1944)新たに合併して曲尺製作免許のある株式会社新潟度器製作所が登場しました。

 昭和20年(1945)、終戦後独立免許を受ける人が出たため、株式会社新潟度器製作所は昭和24年(1949)5月に解放しました。

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