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三条鍛冶の技 「鑿」

最終更新日:2008年9月16日

 道具としてのノミは、木工用工具の中では最も早く考案された物の一つで、すでに石器時代にノミとして使われたと想像される物が発掘されていると言われています。

 三条のノミは、各メーカー共自社ブランドを持ち、それぞれ個性的な伝統技術によって主に手仕事で製作されており、明治15年(1882)頃に新潟県三島郡与板町より、名工河内庄次が来住し、多くの弟子を養成してノミの製造技術を伝えました。その後も与板より来住した星野権四郎、土肥宗造等の著名なノミ鍛冶によって、その技術は一層拡められました。以来技術の継承は、親方のする仕事を見よう見真似で伝えられて来ましたが、昭和24年(1949)頃、従来のノミ、鉋、チョウナ業者で造られた三職組合からノミ業者が離れ、高木彦治を会長にしてノミ組合を結成しました。昭和31年(1956)に山田勇一の発案で今までの、勘による仕事から一歩前進させ、科学的根拠を取り入れるべく、冶金工学、日本刀や玉鋼の研究の権威である岩崎航介の指導を受け、鋼の鍛えの理論を初歩より勉強し直しました。そして品質の向上と製品の高級化を目指して三条のみ研究同業組合と組合名を変え、以後10数年間毎月1回組合員が集まり、熱処理と切れ味の関係や、顕微鏡によるハガネの組織の見方などを学んだ結果、以前より切れ味の優れた製品が造れるようになりました。

 このように、伝統技術と科学的根拠に裏付けられた三条のノミは良く切れ、永切する、使い良い道具として、各方面より高く評価されています。

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