ホーム > 各課一覧 > 教育委員会事務局 > 学校教育課 > 三条市 児童生徒の学力実態 〜2つの調査結果から〜
平成21年度の三条市の児童生徒の学力実態についてお伝えします。
*調査問題
・「全国標準学力検査(NRT)」(小4〜中3が実施)
・「全国学力・学習状況調査」(小6と中3のみが実施)
| 【小学校】(国語・算数) |
小学校段階ではどの学年も50を超え、国語・算数の平均の数値は、どの学年も2ポイント以上高くなっています。また、国語の数値が算数より高い傾向にあります。
| 【中学校】(国語・数学・英語) |
中2、中3ともに、国語は50を上回っていますが、英語と数学で50をやや下回っています。平成21年度の中3の数学は、中2の時の数値より上昇しています。
これは文部科学省主催の調査(H19より実施)です。教科は国語と算数・数学です。「基礎的な力」をみる「A問題(知識)」と「資料を活用して書いたり考え方を文章で説明したりする力」をみる「B問題(活用)」、そして生活実態を調べる「質問紙」の3つからなっています。4月下旬に行いました。
| 19年度 |
小・中学校ともに国語では全国平均と同じかやや上、算数・数学ではやや下回る結果でした。
| 20年度 |
小学校では、国語A問題はほぼ全国平均、国語B問題と算数は全国平均よりやや下回り、中学校では、国語・数学のA・B問題ともに全国平均をやや上回る結果でした。
| 21年度 |
小学校では、国語A問題は全国や県を、算数A問題では県を上回り、国語と算数のB問題の数値は県とほぼ同じ数値でした。中学校では、国語A問題と数学B問題で全国や県を、国語B問題では全国を、数学Aでは県を上回りました。
小学校の学力は昨年度に比べ伸びています。中学校は平成19年度以降、年々学力が向上しています。この学力については、実施児童生徒や問題が違うので単純な比較はできませんが、今年度も総じて、「全国並みの学力が身についている」と考えられます。
*「全国学力・学習状況調査」結果について
文章による表現でお伝えします。文部科学省から、「調査結果については、本
調査により測定できるのは学力の特定の一部であることや学校における教育活
動の一側面などを踏まえるとともに、序列化や過度な競争につながらないようにし
て、適切に取り扱うものとする」という内容の文書が届いているからです。ご了解
ください。
三条市では、小中一貫教育推進リーダーやコーディネーターを中心にした組織をつくり、NRTや全国学力・学習状況調査の結果の分析を中学校区で実施しています。そこで、学力実態や改善点を確認し合い、各学校での学習や指導に生かそうと取り組んできています。
今後、中学校区での課題解決のために、中学校区の小・中学校の教員や指導主事が連携して学力向上を目指していきます。
また、全国調査の結果、小学校で活用力を身につけるという課題が見えてきたので、「意見をもち話し合う授業」「できる・分かる授業」「調べたりまとめたりする授業」「考えを発信する授業」などが行われるよう、各学校や中学校区で考え、実践・研修を進めます。
学力向上のためには、魅力的で学びたくなる授業を行うことの他に、子どもが安心して落ち着いて学ぶことができるための環境づくり(学力向上を支える基盤づくり)も大切です。
まずは、朝食です。全国調査の生活実態調査から、きちんと朝食を食べている児童生徒とその学力の高さについては、関連性があることが分かってきています。三条市の児童生徒は、朝食を食べてきている数値が全国より高く、大変ありがたいのですが、今後は朝食を食べているかどうかだけでなく、起きる時間や排便、朝食の栄養の面からも生活を見直してみると、さらなる学力向上が期待できると考えます。
次は、家庭学習です。全国調査の生活実態調査から、家庭学習をしっかり行っている児童生徒は学力が高い傾向にあるということですが、三条市の中3の25%(4人に1人)は、平日に家庭学習を30分未満しかしていないという実態が分かってきました。家庭学習は学校での学習の支えになります。進んだところでは、子どもが家で勉強するときはテレビを消すなどの取組をしているところもあるようです。家庭学習や宿題の取組は各学年によって差がありますが、学校や中学校区での取組を確認され、家庭でできる応援をお願いします。
3つめは、読書です。全国調査の生活実態調査から、読書を進んで行う児童生徒は学力(特に「活用」)が高い傾向にあることが分かっています。学校でも、朝読書や調べ活動などで本に親しませる取組をしていますが、十分な時間がとれない状況にあります。三条市の小6の「読書が好きではない、あまり好きではない」と答えている割合は、全国や県より高い数値になっています。ですから、家庭でも、「親子で本を借りる」、「静かなところで親子一緒に本を読む」などをできるだけ進めてほしいと思います。なお、幼児への読み聞かせによる教育効果も指摘されています。小さいお子さんがいる家庭は、これまで以上に本に触れさせていただければと思います。
最後は、家族で会話をすることです。全国調査の生活実態調査から、学校のことを家で話す児童生徒の学力は高い傾向にあることが分かっています。けれども、三条市の小6・中3ともに、「家の人と学校での出来事を話す」割合は、全国や県に比べ低くなっています。世の中のニュースを家庭で話題にしている家庭の子どもの学力は高い傾向にあることからも、内容はともかく、家族や親子の会話の時間が重要であることが分かります。
これらの4つの取組は、学力を支える基盤と言えます。子どもたちのために、できるところからご協力をいただければと思います。
これからも、三条市では、学校(中学校区)、家庭、教育委員会が連携して、児童生徒の学力向上を目指してまいります。
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